【スペック】全長×全幅×全高=4612×1877×1315mm/ホイールベース=2585mm/車重=1785kg/駆動方式=FR/4.7リッターV8DOHC32バルブ(435ps/5250rpm、71.4kgm/1800-3500rpm)(欧州仕様車)

メルセデス・ベンツSL500ブルーエフィシェンシー(FR/7AT)【海外試乗記】

どちらの席も特等席 2012.04.04 試乗記 メルセデス・ベンツSL500ブルーエフィシェンシー(FR/7AT)


日本で2012年3月18日に発表され、6月にデリバリーが始まる予定の新型「メルセデス・ベンツSL」。その第一印象を、スペインから報告する。

大きく、しかし軽く

「メルセデス・ベンツSLクラス」と「ポルシェ911シリーズ」、「シボレー・コルベット」、そして「日産フェアレディZ」。この4台を、私は“世界の伝統的スポーツカー四天王”と勝手に呼んでいる。

もっと他にも、例えばジャガーとかフェラーリとかアルファ・ロメオとか、めぼしいスポーツカーがあるじゃないか! とおっしゃる向きもあると思う。けれども、ひとつのコンセプト、というか、“形(かた)”を貫き通し、名前も変えずに半世紀も続いたクルマなど、そうはない(もっともZだけは歴史もちょっと短く、一瞬途絶えてもいるけれど、ニッポン唯一の伝統的スポーツカーだから応援だ!)。

伝統的スポーツカーには、しかし、ひとつの悩みどころがある。“形”を守り通すゆえ、ある事実がほかのクルマよりも浮きぼりになりやすい。それは、進化と称した“大型化”だ。

ナローポルシェやS30型のZをクラシックカーイベントなどで見るたびに、その“小ささ”にはいつもほとほと感心させられる。最新モデルを並べたりすれば、ほぼ相似形だから余計に、サイズの違いに驚く。

第6世代となったSLクラスは、やはり少しだけ大きくなってしまった。安全性と快適性の向上がラグジュアリーカーの進化の要だったりするから、ある程度はやむをえない。とはいえ、そのぶんの重量増が許される時代でもなくなりつつある。そこに、新型SLクラスは真摯(しんし)に取り組んだ。メルセデス・ベンツとして量産車初となる、アルミボディーシェルの採用によってである。

「300SL(W194)」(右)と新型「SL(R231)」(左)の2ショット。
「300SL(W194)」(右)と新型「SL(R231)」(左)の2ショット。
メルセデス・ベンツSL500ブルーエフィシェンシー(FR/7AT)【海外試乗記】の画像
「SL500」は先代よりパワーが12%向上するとともに、燃費は22%改善されている。
「SL500」は先代よりパワーが12%向上するとともに、燃費は22%改善されている。
関連記事
  • メルセデス・ベンツSL400(FR/9AT)【試乗記】 2016.8.31 試乗記 メルセデス・ベンツのフラッグシップロードスター「SL」に試乗。マイナーチェンジを受けて数々の新技術が投入された最新型の走りやいかに? 従来の「SL350」に代わる新しいエントリーグレード「SL400」のステアリングを握った。
  • 第349回:メルセデス・ベンツのデザイナーが語る
    “モダンラグジュアリー”と“ドリームカー”
    2016.6.10 エディターから一言 メルセデス・ベンツが「Sクラス カブリオレ」をはじめとする3台のオープンカーを日本に導入。発表会に合わせて来日したデザイナーに、新しいデザインコンセプトである“モダンラグジュアリー”とは何か、そして3台の“ドリームカー”について話を聞いた。
  • レクサスLC500“Lパッケージ”/LC500h“Lパッケージ”【試乗記】 2017.5.4 試乗記 “製品化を前提としない”はずだったコンセプトカーの発表から5年。ほとんどそのままの姿で登場し、世間を驚かせた「レクサスLC」がいよいよ日本の公道を走る。新開発のFRプラットフォームや10段AT、マルチステージハイブリッドなどの技術を満載した、新世代のラグジュアリークーペの出来栄えは?
  • 最高出力460psの限定車「BMW M4 CS」発売 2017.5.10 自動車ニュース BMWジャパンは2017年5月10日、上海モーターショーでデビューした高性能モデル「BMW M4 CS」の日本導入を発表。同日、60台限定で受注を開始した。納車時期は、同年の秋以降になる見込み。
  • メルセデス・ベンツEクラス クーペ【海外試乗記】 2017.3.30 試乗記 セダン、ステーションワゴンに続き、「メルセデス・ベンツEクラス クーペ」がいよいよ最新世代へとフルモデルチェンジ。W114以来の伝統を誇る、スリーポインテッドスターのミディアムクーペの実力を、スペインはカタロニアで試した。
  • 「BMW 4シリーズ クーペ/カブリオレ/グランクーペ」がマイナーチェンジ 2017.5.9 自動車ニュース BMWジャパンは2017年5月9日、「4シリーズ クーペ」「4シリーズ カブリオレ」「4シリーズ グランクーペ」をマイナーチェンジし、同日販売を開始した。最新モデルでは、エクステリアが大幅にリフレッシュされている。
  • ポルシェ・カイエンGTS(4WD/8AT)【試乗記】 2017.5.16 試乗記 発表から7年、その後のマイナーチェンジからもはや2年半が経過した2代目「ポルシェ・カイエン」。もはや円熟の域に達した感のある同車は今、われわれにどんな走りを見せてくれるのだろうか。スポーティーな「GTS」グレードのステアリングを握った。
  • レクサスLC【開発者インタビュー】 2017.5.5 試乗記 一台のニューモデルという枠を超えて、これからのレクサスの方向性を指し示すという重要な役割を担うことになる「レクサスLC」。欧米のプレミアムブランドに立ち向かうための戦略を、開発を担当した落畑 学さんに伺った。
  • メルセデスAMG S63 4MATICカブリオレ(4WD/7AT)【試乗記】 2016.11.28 試乗記 メルセデス・ベンツのトップエンドモデルに、44年ぶりとなる「カブリオレ」が復活。ぜいたくなオープン4シーターが実現する世界とは……? パワフルな5.5リッターV8ツインターボを積む「メルセデスAMG S63 4MATICカブリオレ」で確かめた。
  • 「オートモビル カウンシル2016」の会場から(メーカー編 メルセデス・ベンツ) 2016.8.6 画像・写真 千葉県の幕張メッセ国際展示場で開催される、自動車イベント「オートモビル カウンシル2016」。メルセデス・ベンツは「SL」の歴代モデル4台を展示。ブースの様子とともに、クルマを写真で紹介する。
ホームへ戻る