【スペック】R8 5.2FSIクワトロ:全長×全幅×全高=4440×1905×1245mm/ホイールベース=2650mm/車重=1710kg/駆動方式=4WD/5.2リッターV10DOHC40バルブ(525ps/8000rpm、54.0kgm/6500rpm)/価格=2119万円(テスト車=2281万円/カラードステッチング=49万円/カーボンデコラティブパネル=34万円/カーボンシグマサイドブレード=32万円/カーボンエンジンカバー=47万円)

アウディR8 5.2FSIクワトロ(4WD/7AT)/R8スパイダー 5.2FSIクワトロ(4WD/7AT)【試乗記】

スーパースポーツの意味を問う 2013.04.13 試乗記 アウディR8 5.2FSIクワトロ(4WD/7AT)/R8スパイダー 5.2FSIクワトロ(4WD/7AT)
……2281万円/2553万円

デビュー以来初の“テコ入れ”が実施された、アウディのハイパフォーマンススポーツカー「R8」。その走りはどのように変わったのか? V10エンジン搭載モデルで確かめた。

ヒヤリとした記憶

525psを誇るミドシップのスーパースポーツをサーキットで試乗するには、まったく意気阻喪するような朝だった。天気予報とは裏腹に、みぞれを危ぶむほどの冷たい雨が降ったりやんだり。舞台となる袖ヶ浦フォレストレースウェイのコース路面は、ぬれているけれど水膜が生ずるほどのレベルではないという、誠に厄介なコンディションである。
いっそのこと舗装面に水が浮くぐらいのヘビーウエットになれば、軽く、タイヤが太い、すなわち「アウディR8」のようなクルマは水膜に乗りやすいからきっぱり諦めもつくというものだが、そこまでではない。というより、このようなトリッキーなコンディションこそ、クワトロたるR8の真骨頂を試せる絶好の機会。いやいや、試されているのはこっちだよ、と思いながら恐る恐るコースインした。

雨で慎重になるのは当たり前だが、私には他人よりさらに慎重にならざるを得ないちょっとした理由がある。ウエットコンディションではなかったものの、3年ほど前の同じように冷え込んだ日、同じこの袖ヶ浦サーキットで日本に導入されたばかりの5.2 V10をスピンさせかけたことがあるのだ。完全なスピンオフには至らなかったが、その直前までV8モデルに乗って、どのように振り回してもコントロールできるという自信が膨らんでいただけに、乗り換えた途端に予期せぬ挙動を示したV10に驚いた、というかビビッてしまったのだ。しかもコースイン直後で特にペースを上げていたわけではなかったから、なおさらだった。
言い訳がましいが、後で荒聖治選手に尋ねたところ、R8のV10は特にタイヤ温度が低い場合にはナーバスな挙動を示すという。ルマン・ウィナーにして、当代最高のアウディ遣いたる彼が言うのだから間違いない。やっぱり、とそれ以来、寒い時のV10は油断禁物という教訓を深く心に刻んだのだった。

V8モデルのクーペ(写真手前)と、V10モデルのみとなるスパイダー。マイナーチェンジ後の「アウディR8」は、2013年3月に日本上陸。国内における年間の目標販売台数は、100台となっている。
アウディR8 5.2FSIクワトロ(4WD/7AT)/R8スパイダー 5.2FSIクワトロ(4WD/7AT)【短評】
レザーやアルミ材で仕立てられるインテリア。ハンドルの位置は、左右を選択可能。電動化が進むパーキングブレーキは、レバー式が採用されている。
アウディR8 5.2FSIクワトロ(4WD/7AT)/R8スパイダー 5.2FSIクワトロ(4WD/7AT)【短評】
V10モデルのリアビュー。外観でV8モデルと異なる点は、フロントグリル内のクロームバーやアルミホイールの形状など。
アウディR8 5.2FSIクワトロ(4WD/7AT)/R8スパイダー 5.2FSIクワトロ(4WD/7AT)【短評】

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