2013年のSUPER GTはホンダのワンツーで開幕

2013.04.07 自動車ニュース
GT500クラスの初戦を制した、No.100 RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/小暮卓史組)。
2013年のSUPER GTはホンダのワンツーで開幕【SUPER GT 2013】

【SUPER GT 2013】2013年のSUPER GTはホンダのワンツーで開幕

2013年4月7日、SUPER GTのシーズン開幕戦が岡山国際サーキットで開催され、GT500クラスはNo.100 RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/小暮卓史組)が、GT300クラスはNo.11 GAINER DIXCEL SLS(平中克幸/ビヨン・ビルドハイム組)が勝利した。

レース前、ファンでにぎわうグリッドの様子。予選では豪雨に見舞われた岡山だったが、決勝は一転、晴れのスタートとなった。
2013年のSUPER GTはホンダのワンツーで開幕【SUPER GT 2013】
スタート前のグリッド。写真手前は、ポールポジションのNo.23 MOTUL AUTECH GT-R。
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GT500クラスのスタートシーン。MOTUL AUTECH GT-Rは序盤からレースをリードし続けるも、残りわずかというところで、2台のHSV-010に先行をゆるしてしまう。
2013年のSUPER GTはホンダのワンツーで開幕【SUPER GT 2013】

■天候の変化で浮き沈み

「今年のSUPER GTは激戦になりそうだ」
 岡山国際サーキットで開催された2013年開幕戦は、そんなことを予感させる一戦となった。

予選は雨。ミシュランタイヤを履くNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ組)がポールポジションを獲得し、以下ダンロップのNo.32 EPSON HSV-010(道上 龍/中嶋大祐組)、ヨコハマのNo.24 D'station ADVAN GT-R(安田裕信/ミハエル・クルム組)、そして同じくヨコハマのNo.19 WedsSport ADVAN SC430(荒 聖治/アンドレ・クート組)と“非ブリヂストン勢”が上位を独占する、予想どおりの結果となった。
しかし、5〜8番グリッドはブリヂストンタイヤ装着車によって占められ、彼らがライバルメーカーとの差を確実に縮めてきたことをアピールした。

いっぽう、自動車メーカー別に見れば、日産とホンダが一歩リードし、トヨタがこれを追う格好であることも浮き彫りとなった。ただし、ストレートスピードの伸びに定評があるレクサスSC430が岡山国際サーキットを苦手としているのも、想定の範囲内。おそらく第2戦富士では、展開はいささか異なることだろう。

決勝はドライ。このため、ダンロップとヨコハマを装着するマシンは次第に順位を落とし、代わって、ブリヂストンを履くNo.17 KEIHIN HSV-010(金石年弘/塚越広大組)とNo.100 RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/小暮卓史組)、それに今季からミシュランユーザーとなったNo.18 ウイダー モデューロ HSV-010(山本尚貴/フレデリック・マコヴィッキィ組)が浮上。トップのNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rを追う展開となった。

4台の戦いは決着がつかないままピットストップを終え、レースは終盤に入った。この頃になるとサーキット周辺には冷たい風が吹き付け、時折小雨がぱらつく空模様となる。当然、路面温度は急激に低下した。
この影響を大きく受けたのが、ミシュランタイヤを装着するNo.23 MOTUL AUTECH GT-RとNo.18 ウイダー モデューロ HSV-010の2台。No.100 RAYBRIG HSV-010とNo.17 KEIHIN HSV-010は、手始めにペースが伸び悩んだNo.18 ウイダー モデューロ HSV-010を攻略すると、間髪おかずにNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rに襲いかかった。3台の攻防はおよそ10周にわたって続いたが、残り5周となった77周目にNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rは力尽きて3番手に転落。ホンダはNo.100 RAYBRIG HSV-010、No.17 KEIHIN HSV-010の順で1-2フォーメーションを形作ることとなる。

最後まで熱いバトルを続けた、No.17 KEIHIN HSV-010。2位でフィニッシュ。
2013年のSUPER GTはホンダのワンツーで開幕【SUPER GT 2013】
勝利を喜ぶ、伊沢拓也(写真左)と小暮卓史。伊沢は、僅差で2位に終わった2012年開幕戦の雪辱を晴らした。
2013年のSUPER GTはホンダのワンツーで開幕【SUPER GT 2013】
GT300クラスを制した、No.11 GAINER DIXCEL SLS。予選は3位スタートながら、GT3マシンの速さを見せつけた。
2013年のSUPER GTはホンダのワンツーで開幕【SUPER GT 2013】

■最後まで魅せたホンダ勢

同じメーカー同士であれば無用の戦いは演じられないと考えるのが普通だが、今回ばかりは違った。コンマ数秒差で周回を重ねる2台の戦いは最終ラップに突入。周回遅れ絡みでNo.100 RAYBRIG HSV-010が一瞬失速した際には、No.17 KEIHIN HSV-010が並びかける一幕もあったが、最終的にはNo.100 RAYBRIG HSV-010がトップを守りきり、チーム国光に2006年以来となる白星をプレゼントした。2位はNo.17 KEIHIN HSV-010。3年ぶりのタイトル奪回を狙うホンダにとっては理想的な結果となった。

ところで、なぜミシュラン勢は路面温度が下がったレース終盤にペースが伸び悩んだのか? 関係者によれば、路面温度が一定温度以下になるとタイヤ表面に付着した他社のゴム滓(かす)がとれにくくなり、グリップ力が低下する現象が起こるという。今回、No.23 MOTUL AUTECH GT-RとNo.18 ウイダー モデューロ HSV-010がポジションを落とした理由はここにあったようだ。なお、3位はそのNo.23 MOTUL AUTECH GT-R、4位はNo.38 ZENT CERUMO SC430(立川祐路/平手晃平組)だった。

いっぽうのGT300クラスでは、今季よりBOP(性能調整)で優遇されることになったNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(山野哲也/佐々木孝太組)が、雨の予選でポールポジションを獲得。しかし、ドライとなった決勝では大排気量エンジンを積む“GT3勢”がやはり速く、1位:No.11 GAINER DIXCEL SLS(平中克幸/ビヨン・ビルドハイム組)、2位:No.4 GSR 初音ミク BMW(谷口信輝/片岡龍也組)、3位:No.87 ラ・セーヌ ランボルギーニ GT3(山内英輝/吉本大樹組)という結果に終わった。
第2戦は4月28、29日に富士スピードウェイで開催される。

(文=小林祐介/写真提供 GTA)

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