webCG「スポーツカー復権」宣言!

2012.03.30 From Our Staff

スポーツカー復権webCGはスポーツカーにこだわります!

持続可能なクルマ社会を目指し、環境性能を追求したエコカーが次々と登場しています。一方で、「トヨタ86」や「スバルBRZ」などが登場し、走る、曲がる、止まるというクルマの基本性能を極めたスポーツカーが、再び注目され始めました。これを機に、webCGは、スポーツカーの存在意義や、忘れられかけていた魅力をあらためて考え、あらゆる世代に向けてお伝えしていきたいと思っています。ここではスポーツカーと縁が深いお三方に、「あなたにとって、スポーツカーって何ですか?」という質問を投げかけてみました。(webCG 編集部)

貴島孝雄さん、スポーツカーって何ですか?■自分の手足のように動かせるクルマ

そもそも人間には、遠くへ、速く、快適に移動したいという欲求があります。大切なのは、自分で操ること。かつて、それを満足させたのは馬や馬車であり、前の世紀からはその役割の多くをスポーツカーが担っていると考えられます。

私が「マツダ・ロードスター」に託したのは、「操る楽しさ」でした。楽しさは、意のままに操れて、初めて感じられます。それには、クルマが自分の手足の延長のように動いてくれなければなりません。スポーツカーを開発する際、ボディーやサスペンションの設計も、エンジンのセッティングも、この要件をクリアすることにフォーカスします。

スポーツカーを操る楽しさは人生に潤いを与え、ストレスから解放させる癒やしをもたらします。以前、ジャンボジェットのパイロットの方から、フライトを終えて空港から帰途に就く時、自らドライブする「ロードスター」に癒やされているとお聞きしました。開発責任者にとって、最もうれしかった言葉の一つです。

田中 実さん、スポーツカーって何ですか?■「非日常」へと自分を運んでくれるクルマ

大学時代に免許を取得してから、連続して2台の「86レビン」を乗り継ぎました。走りに定評のあるクルマを何台か経て、現在も2台のスポーツカーを所有しています。いずれも左足のクラッチ操作が必要なマニュアル車。私が私自身のために購入するクルマに、2ペダルはありえません。安楽に動かせるクルマに魅力を感じないからです。

スポーツカーの、その無駄に過剰な動力性能も、必要以上に奥の深いコーナリング性能も、実用性から離れた美しいスタイルも、すべて非日常に誘う仕掛け。そうした中で私が最も重視するのが、両手両足をフルに使った操作感なのです。

私の日常は、常に膨大な情報の精査と、経営を左右する判断が付きまとっています。そうしたシリアスな日常を遮断してリフレッシュするには、全身でドライビングに集中するひとときが必要なのですね。でも、これは言い過ぎかなあ。いずれ経営の第一線を退いても、スポーツカーに乗り続けるはずですから(笑い)。

松任谷正隆さん、スポーツカーって何ですか?■自分の運転じゃないと言うことを聞かないクルマ

スポーツカーの定義はいろいろあるでしょうが、僕の場合、こういうことにしました。快適なセダンはいくら速くてもスポーツカーではない。したがって格好が速そうでなければスポーツカーではない。速く走ろうと思えないクルマはスポーツカーではない。運転して、操縦することそのものが「ああ楽しい」と思えないクルマはスポーツカーではない。だから、以上の点を“逆”に満たしてさえいれば、僕の場合、スーパーカーであろうと、軽自動車であろうと、EVであろうとスポーツカーです。そういう意味では、スポーツカーとは、どこかバランスを崩しているものなのかもしれません。だからこそ、なんだか共感できるし、征服欲をかき立てるのではないでしょうか。

女性は、「この人は私がいないとだめなの」というフレーズを好んで使うようですが、スポーツカーも同じ。「自分が運転しないと、このクルマは言うことを聞かないんだ」なんていうのが理想的じゃないでしょうか。



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山口東京理科大学工学部機械工学科教授
貴島孝雄さん
きじま・たかお◎ 1967年、東洋工業(現マツダ)入社。94年に初代「マツダ・ロードスター」の開発主査に就任。以降、2代目・3代目のロードスター、ならびに3代目RX-7の開発主査を務める。2010年に定年退職し現職に至るが、現在もマツダのエンジニアたちとの交流は深い。
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カカクコム 社長
田中 実さん
たなか・みのる◎ 神戸市出身。東京外国語大学外国語学部ロシア語学科卒業後、三菱銀行(現三菱東京UFJ銀行)入行。銀行時代はヒューストン支店、台湾支店等で、経営管理業務を経験。2002年にカカクコム入社。06年に社長に就任し、現在に至る。
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音楽プロデューサー/モータージャーナリスト
松任谷正隆さん
まつとうや・まさたか◎日本のロック/ポップス創成期にキーボーディストとして活躍。その後はプロデューサーとして多くのアーティストの楽曲を制作し、作曲・編曲も行う。一方で自動車評論でも定評があり、「カーグラフィックTV」のキャスターを務める。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、AJAJ会員。
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