【スペック】全長×全幅×全高=4500×1850×1305mm/ホイールベース=2450mm/車重=1450kg/駆動方式=4WD/3.4リッター水平対向6 DOHC24バルブ(350ps/7400rpm、39.8kgm/5600rpm)/燃費=11.6km/リッター(NEDC<新欧州ドライビングサイクル>)/価格=1340万円(テスト車=1399万7000円)

ポルシェ911カレラ4(4WD/7AT)【試乗記】

もはやスーパースポーツ級 2013.04.08 試乗記 ポルシェ911カレラ4(4WD/7AT)
……1399万7000円

最新型の「ポルシェ911」に、4WDの「カレラ4」が登場。その走りは、他の911や歴代カレラ4と比べて、どう違う?

“ゼロ駆”にもなるポルシェの四駆

新しい「カレラ4」にはトルクインジケーターが付いている。それぞれ10本のコマの増減で前後アクスルへのトルク分配をリアルタイムに教えてくれる。
ドライ路面を普通に走っていると、直線でもカーブでも、もっぱら後輪駆動である。手っとり早く前輪に仕事をさせたいと思ったら、アクセルを踏む。床まで踏み込んで「911」らしい加速を要求したところ、前50:後50くらいまでいったことを確認する。

目の前の計器盤のなかで前後2本のバーがピロピロ増減しているのを見ているとけっこう飽きない。前輪も駆動参加するということは、リアタイヤの“もち”は、2WDより多少、長くなるんだろうか、なんてことも考えさせる。
そのバーグラフが走行中、全消灯することがある。走りだして最初に見たときは「アレッ!」と思ったが、それがコースティング状態に入った証しである。パワーが要らないときは、クラッチを切ってアイドリング回転で惰行する。現行911 PDK仕様の新機軸が、4WDモデルにも備わる。

しかし、リアエンジン/リアドライブのメリットは、なによりも駆動輪に大きな荷重がかかるという、産地直売みたいな強大なトラクション(駆動)性能にあったはずだ。それでも飽き足らず、さらに「もっと駆動力を!」という求めに応じた結果が、911の四駆であったはずだ。ああそれなのにそれなのに、今度はCO2カットや燃費削減のためにあわよくば“ゼロ駆”とは! いささか不条理な感じがしなくもないが、要はパワーも駆動もオンデマンドの時代になったということだろう。

スロープ状のセンターコンソールなど新たな意匠を採用しつつ、「911」伝統のデザインでまとめられたインテリア。カーナビは標準で与えられる。
ポルシェ911カレラ4(4WD/7AT)【短評】
4WDの「カレラ4」では、走行状況に応じて、瞬時に前後のトルク配分が行われる。5連メーターの右から2番目には、リアルタイムにその様子が示される。
ポルシェ911カレラ4(4WD/7AT)【短評】
リアに搭載されるエンジンの本体は、冷却ファンなどに隠れてほとんど目視できず。新型では、エネルギー回生システムやアイドリングストップ機構、コースティング機能といった、燃費を向上させるメカニズムもセリングポイントとなっている。
ポルシェ911カレラ4(4WD/7AT)【短評】

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