【スペック】全長×全幅×全高=4630×1900×1630mm/ホイールベース=2810mm/車重=2030kg/駆動方式=4WD/2リッター直4DOHC16バルブターボ(211ps/4300-6000rpm、35.7kgm/1500-4200rpm)+交流同期電動機(54ps、21.4kgm)/燃費=12.7km/リッター(JC08モード)/価格=715万円(テスト車=798万円)

アウディQ5ハイブリッド クワトロ(4WD/8AT)【試乗記】

そろそろ「次」が見てみたい 2013.04.04 試乗記 アウディQ5ハイブリッド クワトロ(4WD/8AT)
……798万円

アウディが誇る最新のハイブリッドSUVに試乗。ラインナップを拡大し、日本勢に追撃を仕掛けるドイツ製ハイブリッド車の実力を探る。

攻勢に出るジャーマンハイブリッド

新着の「Q5ハイブリッド」は、アウディの真価を知る本当のファンにとって、現時点における最良の選択に違いない。まるで蜜の海を泳ぐような滑らかきわまる走行感覚に身を委ねながら、新時代への扉を開く名誉も担えるのだから、715万円も払う理由は大いにある。誰かがパイオニアの役目を引き受けなければ、何も進まないからだ。

ハイブリッド車(HV)界を圧倒的にリードしている(はずの)日本を追って、遅ればせながら牙をむき出したドイツ勢。日本に向けても矢継ぎ早に重量級の爆弾をブチ込んできた。この傾向は今後さらに強まるはずだがハードルも高いという話題には、最後に触れる。

Q5ハイブリッドの基本構成は至って簡潔。エンジンは多くのアウディに搭載されている2.0TFSI。4気筒1984ccツインカム16バルブ・ガソリン直噴ターボの211psで、普通なら3500cc級に匹敵する35.7kgmもの大トルクを1500〜4200rpmという広い回転域で絞り出す。これとお家芸のフルタイム4WD機構(クワトロシステム)の組み合わせで、アウディならではの走行感覚は約束される。

HV化の主役はZFから供給される8段AT。その前端にあったトルコンに代えて円盤状の交流同期モーター(40kW=約54ps、210Nm=約21.4kgm)と多板クラッチを仕込んだもの。このクラッチは二重構造のメインドライブシャフトとつながっており、電子制御によってモーターだけ、エンジンだけ、両方共同という3種の走行パターンを切り替える。いわば“カセットぽん”式の組み合わせなので、ボンネットを開いて見ても、下面から眺めても、特にモーター類の存在は発見できない。後部オーバーハング部分にバッテリーがつり下げられているのと、オレンジ色の専用被服を施された高圧コードによって、やっとHVであることがわかる程度。既成のエンジン車をHV化するに当たって、最も改造範囲が少なくてすむ、効率の良い作り方だ。

「Q5ハイブリッド」は、空気抵抗の低減を考慮して純ガソリン車から車高を30mmダウン。ホイールは特徴的なディスクタイプで、235/55R19サイズのタイヤと組み合わされる。
アウディQ5ハイブリッド クワトロ(4WD/8AT)【短評】
エンジンは最高出力211ps、最大トルク35.7kgmと、単体でも十分なアウトプットを発生。これをトランスミッション内に組み込まれた、54ps、21.4kgmのモーターでアシストする仕組みだ。
アウディQ5ハイブリッド クワトロ(4WD/8AT)【短評】
メーターパネルには、回転計の代わりにハイブリッドシステムの状態を示すパワーメーターを装備。マルチインフォメーションディスプレイでもチャージ/アシストといったエネルギーの流れを確認できる。
アウディQ5ハイブリッド クワトロ(4WD/8AT)【短評】

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