【スペック】全長×全幅×全高=4680×1805×1415mm/ホイールベース=2775mm/車重=1580kg/駆動方式=FR/2リッター直4DOHC16バルブターボ(276ps/5500rpm、35.9kgm/1700-5500rpm)/価格=439万円(テスト車=490万8500円)

キャデラックATSラグジュアリー(FR/6AT)【試乗記】

かつてのイメージにサヨナラ 2013.03.31 試乗記 キャデラックATSラグジュアリー(FR/6AT)
……490万8500円

“お手ごろサイズのキャデラック”として生まれた、新型セダン「ATS」。
実際に乗ってみたら、どうだった? クルマとしての仕上がりをリポートする。

考え抜かれたアメリカン

「クラウン」より小さいキャデラックが、「ATS」である。エンジンは新開発の直噴2リッター4気筒ターボ。軽量と高剛性を両立したとされる4ドアボディーの全長(4680mm)は、新型クラウンより22cm短い。全幅があと10cmほど小さかったら5ナンバーが付いていた。エッジをきかせたデザインテイストは「CTS」と同じだが、さらにダウンサイジングをきわめたコンパクトFRキャデラックである。

米国内での仮想敵は「BMW 3シリーズ」。「ドイツの人気スポーティーセダンを徹底的にマークして開発した」とメーカー自ら公言してはばからない。ボディーやエンジンのサイズはその結果でもあるし、シャシーはニュルブルクリンクに遠征して煮詰めたという。試乗車の車検証を見ると、軸重は前790kg/後790kg。前後イーブンの重量配分に仕上げたところもBMW研究の結実といえる。

試乗車は439万円の標準モデル。といっても“ラグジュアリー”のグレード名が与えられるところはさすがキャデラックだ。5月に発売される上級グレードのプレミアム(499万円)も含めて、左ハンドルのみ。日本ではハンディになるが、右ハンドルは作っていない。

だが、冷え込んだ早朝、エンジンをかけると、「路面凍結の恐れあり、注意深く運転」という、思いっきり漢字を使った日本語が計器盤のメッセージボードに出た。最近のキャデラックは日本人にもこんなに親切なのかと感心する。
走りだすと、ATSはとくべつ3シリーズに似ているわけではなかった。同クラスのドイツ製ライバルとも違う。しかし、見どころの多い新しいアメリカ車である。

エッジのきいたエクステリアの「ATS」。キャデラックの伝統と特徴を盛り込みつつ、ダイナミックなパフォーマンスを表現したという。
エッジのきいたエクステリアの「ATS」。キャデラックの伝統と特徴を盛り込みつつ、ダイナミックなパフォーマンスを表現したという。
8インチディスプレイが中央にすえられるインテリア。シートやステアリングホイールは、グレードにかかわらずレザー仕様となる。
8インチディスプレイが中央にすえられるインテリア。シートやステアリングホイールは、グレードにかかわらずレザー仕様となる。
ハンドリング性能にもこだわりをみせる。日本に導入されるAT車では、理想とされる50:50の前後重量配分がとられている。
ハンドリング性能にもこだわりをみせる。日本に導入されるAT車では、理想とされる50:50の前後重量配分がとられている。

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