トップ > インプレッション >BMW X5 xDrive35d ブルーパフォーマンス(4WD/8AT)【短評】 (2012.3.21)
BMW X5 xDrive35d ブルーパフォーマンス(4WD/8AT)【短評】
【スペック】全長×全幅×全高=4860×1935×1775mm/ホイールベース=2935mm/車重=2220kg/駆動方式=4WD/3リッター直6DOHC24バルブ ディーゼルターボ(245ps/4000rpm、55.1kgm/1750-3000rpm)/価格=839万円(テスト車=863万7000円/オートマチックテールゲートオペレーション=8万9000円/サイドビューカメラ=6万1000円/ソフトクローズドア=9万7000円)

いままでとは違うヤツ

BMW X5 xDrive35d ブルーパフォーマンス(4WD/8AT)【短評】

BMW X5 xDrive35d ブルーパフォーマンス(4WD/8AT)
……863万7000円

BMWのSUV「X5」シリーズに、クリーンディーゼルエンジン搭載モデルが登場。その走りに“歓び”はあるのか? 市街地と高速道路でテストした。

日本市場におけるBMWの、初のクリーンディーゼルモデルとなる「X5 xDrive35d ブルーパフォーマンス」。尿素水溶液「アドブルー」を用いたSCR(選択触媒還元)システムやDPF(粒子状物質除去フィルター)を備え、クリーンな排気を実現する。
BMW X5 xDrive35d ブルーパフォーマンス(4WD/8AT)【短評】
ターボで過給される3リッター直6のディーゼルエンジンは、1750rpmの低回転域から55.1kgmの大トルクを発生。いっぽうで、3リッターガソリンモデルより良好な、11.0km/リッター(JC08モード値)の燃費を記録する。
BMW X5 xDrive35d ブルーパフォーマンス(4WD/8AT)【短評】
BMWの試算によれば、燃焼そのものの価格差と燃費性能の違いから、ディーゼル車「X5 xDrive35d ブルーパフォーマンス」の1万kmあたりの走行コストは、ガソリン車「X5 xDrive35i」に比べて約7万円安くなるという。
BMW X5 xDrive35d ブルーパフォーマンス(4WD/8AT)【短評】

市場を揺さぶるニューモデル

BMWは、日本市場におけるこれからの販売戦略として、ハイブリッドモデルやクリーンディーゼルモデルを順次投入することを計画している。今回、その一環として、SUVの「X5」にクリーンディーゼルエンジンを搭載した「X5 xDrive35d ブルーパフォーマンス」を登場させた。

欧州の主要国における「X5」は現在、ディーゼル車の新車販売比率が軒並み9割を超えている。ドイツはもとよりディーゼルエンジン発祥の地であり、その新車販売における占有率は93%。英仏に至っては98%にもなる。
いっぽう日本市場は、ディーゼル乗用車の普及そのものが遅れている。なにせこの地には世界でもっとも厳しいレベルのディーゼル排出ガス規制があり、それをクリアする日本製ディーゼル車とて数が限られている。数年前には「日産エクストレイル」にディーゼルエンジンが搭載されて話題になったが、今でも正式にカタログに名を連ねる国産ディーゼル乗用車は、その他に「三菱パジェロ」と最近出たばかりの「マツダCX-5」といった程度だ。

輸入車でこのポスト新長期規制をクリアしたのはメルセデス・ベンツが初めてで、「X5 xDrive35d ブルーパフォーマンス」をもって参入してきたBMWが2番手となる。
その「X5 xDrive35d ブルーパフォーマンス」のエンジンは、3リッターの直列6気筒DOHCツインターボディーゼル。245psの最高出力と55.1kgmの最大トルクを発生する。問題とされる窒素酸化物を除去する触媒や、還元剤として尿素水溶液を噴射する方式は“メルセデス・ベンツ流”だ。

ガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッド方式が優勢な日本で、ディーゼルが普及しない理由は、複数挙げられる。
これまで染み付いてきた、臭い排ガスとうるさいエンジン音のイメージはいまだに払拭(ふっしょく)されていないし、燃料事情もことさらディーゼル車に追い風になるものとは言いがたい。何より、身近にディーゼル乗用車がほとんどないから、現代の欧州ディーゼルのレベルを知らない人がほとんどだ。だが、そんな市場にあって、メルセデスに続いてBMWまで参入してくるとなると、ディーゼルの認知度は大きく改善されることになるだろう。

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