フィアット・パンダ Easy(FF/5AT)

ハマるが吉 2013.05.21 試乗記 ツインエアを積んで復活した「フィアット・パンダ」が、日本に上陸。好きな人にはたまらない、その魅力に触れた。

価値観は人それぞれ

一風変わったクルマを買った人がイヤな思いをする瞬間がある。それは、さしてクルマに興味のない友達に初めてクルマを見せた時、見せたといってもわざわざ見せたのではなく、クルマで迎えにいったりして、たまたま見られる機会があった時に、「へーこれ買ったんだ。いくら?」と尋ねられ、正直に答えた末に「え、これが?」みたいな反応をされた時だ。

そりゃその人はその人で、友達が新しいクルマで登場したんだから、よくわからないけれど、質問のひとつやふたつしてあげるべきと思っての行動だろうが、お互いにとってよいことはないので、興味がなかったら尋ねないほうがいい。尋ねるんなら、その友達がどうしてその一風変わったクルマに興味をもったか、少なくとも1時間や2時間はじっくり聞いてあげる覚悟で尋ねてほしい。

そういう事態が起こりそうな代表的なクルマが、新車なら「フィアット・パンダ」あたりじゃないだろうか。フィアットは世界的にはメジャーなベーシックカーブランドだが、極東の特殊な市場ニッポンにおいては、なんらかの理由でフィアットじゃなきゃダメだという人が、一般的な価値観からすれば割高かもしれないのを承知で、遠くのディーラーまで出向いて買うブランドだ。そういう人たちにとっては、売れ筋国産車のほうが、ずっと割高に思えるのだ。

さて、モデルチェンジしてちょっと丸みを帯びたパンダ。全長3655mm、全幅1645mm、全高1550mm、ホイールベース2300mmと、初代ほどではないが、依然としてコンパクト。同クラスのコンパクトカーに比べ、左右は狭いが高さで稼いでいるので、室内は十分にルーミーだ。大人4人が長時間快適に過ごせるだけのスペースを確保している。5人乗るとリアは快適とはいえないかもしれないが、それはこのクラスならどれもだいたい同じ。

ボディーカラーは写真のブルーを含む全5色。ソリッド系の色がよく似合う。
ツートンカラーの配色とバックレストの模様が個性的なシート。形はシンプルだが、座り心地は上々。
シートはチャコールグレーとサンドベージュのツートン。ボディーカラーがイタリアンレッドの場合のみ、レッドとチャコールグレーの組み合わせとなる。
ドアパネルをよく見ると「PANDA」の文字が。随所にちりばめられた遊び心がにくい。

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