ジャガーFタイプ V8 S(FR/8AT)

一世一代のピュアスポーツ 2013.05.26 試乗記 ジャガーひさびさの2シーターロードスター「Fタイプ」が、いよいよ日本に上陸する。スペインの地から、そのファーストインプレッションをお届けしよう。

「Eタイプ」の再来か

伝説の名車「Eタイプ」の登場から半世紀の時を経て、ジャガーが久しぶりにピュアスポーツの市場に参入する。その意気込みはなにより、直接的な後継を示す「Fタイプ」という車名に表れている。

じゃあ、なにをもってピュアスポーツとするのか。その定義づけは難しい。かつては専用プラットフォームを持つものがそう言われてきたが、今やそんなぜいたくが許されるのは超高級スーパーカーのみだ。多くの場合は出発点が崇高でも、商業的な間口を広げるために付加価値を加え、それと引き換えにある程度の打算的な作りを余儀なくされる。

言うまでもなく、ジャガーはラグジュアリーという付加価値が備わったクルマ作りを得意としてきたメーカーだ。そしてEタイプ以降、1970年代前半からの2ドアクーペにおいても、2+2シーターのパッケージでどちらかといえば流麗な高級GTという色合いを濃く打ち出してきた。その市場で一定の成果と存在感を持つジャガーが、なぜあえて今、わざわざFタイプという重い名前を掲げて2シーターロードスターという難しいカテゴリーに再参入しようというのか。現物を目にするまで、僕の頭の中では今ひとつすっきりしない思いが渦巻いていた。


ジャガーFタイプ V8 S(FR/8AT)【海外試乗記】の画像
「ジャガーFタイプ」が発表されたのは、2012年9月に開催されたパリショーでのこと。コンセプトカー「C-X16」の市販モデルにあたる。コンセプトカーがクーペだったのに対し、量産型はオープンカーとしてデビューすることとなった。
「ジャガーFタイプ」が発表されたのは、2012年9月に開催されたパリショーでのこと。コンセプトカー「C-X16」の市販モデルにあたる。コンセプトカーがクーペだったのに対し、量産型はオープンカーとしてデビューすることとなった。

「Fタイプ」の先祖にあたる、往年のスポーツカーたち。奥から「ジャガーCタイプ」「Dタイプ」、そして「Eタイプ」が並ぶ。


    「Fタイプ」の先祖にあたる、往年のスポーツカーたち。奥から「ジャガーCタイプ」「Dタイプ」、そして「Eタイプ」が並ぶ。

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