「LEDウインカーの採用車種が少ないのはなぜ?」

2013.07.04 クルマ生活Q&A その他

近年ではライト類のバルブのLED化が進んでいますね。特にテールライトに純正採用する車種が増えていますが、後方からの視認性が向上して好ましいことと思っています。ヘッドライトへの採用はこれからといった感じですが、同じくウインカーにもほとんど純正採用されていないようです。何か理由があるのでしょうか?

お答えします。高輝度で消費電力が少なく、長寿命といったメリットを持つLED。私も所有している1960年代のクルマのテール(ストップ)ライトのバルブをLEDに換えていますが、ブレーキを踏んだ際の消費電力がフィラメント球に比べ明らかに少ないことが、電流計の動きでわかります。発電量の少ない旧車乗りにはありがたく、できればウインカーにも使いたいところですが、まだフィラメント球のままです。なぜかというと、単にバルブをLEDに交換すると、作動電力の違いによって点滅間隔が速い、いわゆるハイフラッシャー状態になったり、クルマによってはバルブ切れ警告灯がつきっぱなしになったりといった誤作動を起こす可能性が高いからです。これを防ぐにはLED用のリレーを装着する必要があります。またLEDは特性上、光が拡散しにくいため、周囲からの視認性が低下する可能性もないとはいえず、それらを考えるとフィラメント球のままのほうが無難と思うからです。

さて、純正採用の件ですが、一部の車種には使われていますが、特に日本車ではまだまだといった感じです。理由として考えられるのは、先に挙げた専用リレーが必要なこと、および光が拡散しにくいというLEDの特性です。LEDウインカーを採用するとなれば、それなりの設計をしなければならず、それはコストが上がることを意味します。シールドビームからハロゲン、HID、LEDと進化してきたヘッドライトを考えてみてください。小型車の低~中級グレードでは、いまだにハロゲンが使われていますよね。量産車はそれだけコストにシビアなので、LEDウインカーが採用されるにしても、まずは高級車からということになるのではないでしょうか。