ボルボとヒュンダイにも注目!【ジュネーブショー2012】

2012.03.13 自動車ニュース
「ボルボV40」
ボルボとヒュンダイに注目!【ジュネーブショー2012】

【ジュネーブショー2012】ボルボとヒュンダイに要注目!

3月6日のプレスデイで開幕し、すでに一般公開も始まったジュネーブモーターショー2012。ドイツ、フランス、イタリアなど欧州主要国以外のメーカーからも、ニューモデルやコンセプトカーがめじろ押しだった。ここではその中から要注目のモデルを紹介しよう。

「V40」のインテリア
ボルボとヒュンダイにも注目!【ジュネーブショー2012】
「セアト・トレド」
ボルボとヒュンダイにも注目!【ジュネーブショー2012】
「セアト・ミイ」
ボルボとヒュンダイにも注目!【ジュネーブショー2012】

■素直にカッコいい「V40」

主要国以外の欧州系メーカーの中で、一番の注目はボルボ。ブース自体は例年通りといった感じだったが、「S60」以来となるブランニューモデル「V40」がなかなかの出来栄えを持っていた。

近年、ボルボはステーションワゴンに「V」の名称を与えてきたが、V40はワゴンというよりは、「フォルクスワーゲン・ゴルフ」などがライバルとなるCセグメントのハッチバックカーである。3ドアハッチの「C30」をベースに、5ドアへと仕立て直したもの、と言ってもいいかもしれない。ホイールベースはC30と同じだが、全長が100mmほど長い。C30よりもボディーがひと回り大きく、リアドアを足したことで多機能(versatile)になったいう意味からV40と名付けられたのだろう。

まず、デザインのレベルが高い。素直にカッコいいと思えるスタイリングに仕上がっている。ボディーはスタイリング重視のようにも見えるが、後席には十分なスペースが確保され、大人2人ならまったく問題ない。歩行者と衝突した際にフロントウィンドウやAピラーとの接触を緩和する歩行者保護用エアバッグの採用など、安全をウリにするボルボらしい新機軸も備える。質感も高く、ゴルフをはじめ、今回のジュネーブでデビューした「メルセデス・ベンツAクラス」や「アウディA3」などといい勝負を繰り広げられるのではないだろうか。

■セアトは台数でこそ目立っていたが……

逆に、「ん?」と思わされたのが、飛ぶ鳥を落とす勢いのフォルクスワーゲングループに属するセアト。Cセグメントのセダン「トレド」の次期モデルを示唆するコンセプトカーをはじめ、「up!」のセアト版となる「ミイ(Mii)」、さらには「イビザ」のフェイスリフトなど、ニューモデルの数では最大手メーカーと肩を並べていた。

しかし、トレドには一時期のセアト車に見られた輝きが乏しく、また、ミイもコストに厳しいコンパクトカーとはいえ、もう少し差別化が図れたのではという疑問が残った。ここ数年ささやかれている、セアトブランドを中国へ売却するというウワサが、あながちウソではないのかも、と感じざるを得なかったのである。

「フォードB-MAX」
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「B-MAX」のスライドドア
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「ヒュンダイi-oniq」
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一方、アメリカ勢で目立っていたのはシボレーだった。「クルーズ」のワゴンを世界初公開するとともに、デトロイトでお披露目した2台のスポーツカーコンセプト(若者の自動車離れに対して一石を投じるのが目的とか)を持ち込み、その存在を強くアピールしていた。オペルとキャデラックを含め、いろいろ策は講じているものの、イマイチ欧州で波に乗れないGMだけに、シボレーに活路を見いだしたいところなのだろう。

その他アメリカ系では、スライドドアを取り入れたBセグメントサイズのモノスペース「フォードB-MAX」が、利便性の高さで注目すべき存在だった。

■ヒュンダイが路線変更を示唆

韓国のヒュンダイは、販売台数の伸びもさることながら、クルマの出来が著しく向上し、今や世界中が注目しているメーカーだ。そんな彼らは、ここジュネーブに「i30」のワゴンと「i20」のフェイスリフトモデルとともに、レンジエクステンダー付きEVのコンセプトカー「i-oniq」を持ち込んだ。

見どころはデザイン。ツリ目フェイスにエッジの切り立ったキャラクターラインという現在のヒュンダイ躍進の原動力にもなったデザイン言語を書き換えてきた。これまでの厚化粧気味のデザインからガラリと変わったプレーンな意匠はなかなか魅力的。ただ、インパクトという面ではかなり後退した。あの濃いキャラクターがウケていたのも事実なので、ちょっと気になるところではある。

(文と写真=新井一樹)

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