新型「V40」が「歩行者用エアバッグ」を採用【Movie】

2012.03.12 自動車ニュース
ジュネーブショーで公開された「ボルボV40」。(写真=新井一樹)
新型「V40」が「歩行者用エアバッグ」を採用【ジュネーブショー2012】

【Movie】新型「ボルボV40」、世界初の「歩行者用エアバッグ」を搭載

ボルボ・カーズはジュネーブモーターショー(プレスデイ:3月6日〜7日、一般公開:3月8日〜18日)において新型「V40」を発表。同車は世界初となる「歩行者用エアバッグ」を搭載する。

「V40」の車名が8年ぶりに復活した。(写真=新井一樹)
「V40」の車名が8年ぶりに復活した。(写真=新井一樹)
「V40」のインテリア
「V40」のインテリア
フルグラフィックディスプレイ「エレガンス」モード
フルグラフィックディスプレイ「エレガンス」モード

■「1シリーズ」や「A3スポーツバック」がライバル

ボルボ通ならご存じと思うが、「V40」という名が使われるのは、これが初めてではない。1995年にデビューした初代「V40」は、同時に登場した4ドアセダン「S40」のワゴン版であり、オランダ政府とボルボ、三菱の合弁企業だったオランダの「ネザーランド・カーB.V.」(通称ネッドカー)で「S40」ともども生産された。2004年には2代目に進化したが、セダン版の「S40」に対して、ワゴン版は「V40」を名乗らず「V50」に改称。そのためにいわば欠番となっていた「V40」が、このたび8年ぶりに復活したというわけである。

ボルボの上級モデル同様の特徴とキャラクターをコンパクトにパッケージしたという新しい「V40」は、ワゴンではなく5ドアハッチバック。クラストップの動力性能と環境性能、安全性能を誇る「プレミアムハッチバック」と自ら標榜(ひょうぼう)しており、「BMW 1シリーズ」や「アウディA3スポーツバック」などのマーケットを狙う。

まったく新しいボディーは、全長×全幅×全高=4369×1802×1420mm、ホイールベース2647mmというサイズ。クリーンかつエレガントで、スカンジナビア産特有のラグジュアリーで高品質なオーラを放つとうたったスタイリングは、「S60」以来のボルボのデザイントレンドに沿ったものだが、より彫刻的でダイナミックな印象を受ける。リアドアの後方でフックしたキャラクターラインやウィンドウグラフィックスなどは、往年のスポーツクーペである「P1800」や、それをベースとしたスポーツワゴンの「P1800ES」からインスピレーションを得ているという。

質感とクラフトマンシップにこだわった素材とカラーを用い、人間工学に基づいてデザインされた、スカンジナビアンテイストあふれる快適なインテリア。新たなセールスポイントは、TFT液晶パネルを用いたフルグラフィックディスプレイと呼ばれる計器類である。これはメーターのディスプレイが「エレガンス」「エコ」「パフォーマンス」という3つのテーマに沿って切り替えられ、テーマによって照明の色が変わったり、速度計と回転計の主従関係が逆転したりといったもの。少し前までなら日本車のお家芸とされたような装備といえよう。

フルグラフィックディスプレイ「パフォーマンス」モード
フルグラフィックディスプレイ「パフォーマンス」モード
固定式のパノラマグラスルーフが用意される。
固定式のパノラマグラスルーフが用意される。

新型「V40」が「歩行者用エアバッグ」を採用【Movie】の画像

■世界初の「歩行者用エアバッグ」を装備

エンジンラインナップは、ガソリンが2.5リッターまたは2リッターの直5ターボ、1.6リッター直4ターボという3サイズ5チューン、ディーゼルが2リッター直5ターボと1.6リッター直4ターボの2サイズ3チューンと豊富で、これらのなかから仕向け地によって何種類ずつかが用意される。もっともパワフルなガソリン2.5リッター直5ターボは最高出力254ps、最大トルク36.7kgm(オーバーブースト時40.7kgm)を発生、0-100km/h加速タイムは6.7秒を誇る。
いっぽう、もっともエコな1.6リッター直4ディーゼルターボは最高出力115ps、最大トルク27.5kgm(オーバーブースト時29.0kgm)で、CO2排出量を94g/kmに抑え、燃費はリッターあたり27.8kmというクラストップの環境性能を達成している。なお、いずれのエンジンもアイドリングストップ機構とブレーキエネルギー回生システムを備える。

ボルボといえば、語らないわけにはいかないのが安全性能。古くは3点式シートベルトに始まり、最近では歩行者検知機能付きフルオートブレーキシステムなどいくつもの世界初の安全装備を開発してきたが、「V40」にも新たな世界初が加わった。それが何かというと「歩行者用エアバッグ」。動画をご覧いただければ一目瞭然だが、歩行者との接触の衝撃でポップアップしたボンネットから、フロントガラスに向けてU字型のエアバッグが飛び出し、歩行者の頭部がガラス面に打ち付けられる際の衝撃を和らげようというシステムである。この画期的なシステムのほかにも新たな、そして以前からある安全装備がフルに用意されており、安全性能もクラストップというわけだ。

新しい「V40」の生産は5月にベルギー工場で始まり、目標とする年間生産台数は9万台。うち85%を欧州市場で販売する計画という。

(文=沼田 亨/写真=新井一樹、ボルボ・カーズ)


(提供=ボルボ・カーズ)

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