【スペック】全長×全幅×全高=4350×1800×1460mm/ホイールベース=2635mm/車重=1400kg/駆動方式=FF/1.4リッター直4SOHC16バルブターボ(170ps/5500rpm、23.5kgm/2250rpm)/価格=318万円(テスト車=同じ)

アルファ・ロメオ ジュリエッタ スプリント(FF/6AT)【ブリーフテスト】

アルファ・ロメオ ジュリエッタ スプリント(FF/6AT) 2012.03.08 試乗記 ……318万円
総合評価……★★★

「ジュリエッタ」のベースグレードである「スプリント」。これは単なる廉価なモデルか。それともアルファらしさをピュアに表現したモデルか。東京から箱根を目指した。

パンとしてもスイーツとしても

大人4人が無理なく乗車でき、その分の荷物もしっかり積め、街中のちょい乗りから、1日かけて目的地を目指すようなロングツーリングまでをこなし、当然ながら燃費も良くなくてはならない――あらためて言うまでもなく、Cセグメントというのは厳しいカテゴリーである。この小さなボディーで、クルマというものに求められているものを、ひととおり盛り込まなくてはならないからだ。

しかも困ったことに、Cセグメントは最近かなりぜいたくにもなってきている。このセグメントの定番「フォルクスワーゲン・ゴルフ」がTSIエンジンで燃費を飛躍的に伸ばし、内外装のクオリティーをあれだけ向上させた今となっては、ちょっとやそっと造り込んだくらいでは「いいクルマじゃないか」と言ってもらいにくくなってしまった。

そんなツラい世界で、「ジュリエッタ」はうまくやっていけるのだろうか。答えはおそらくイエスである。居住性、装備、品質など、Cセグメントカーに求められる基本要件は、けっこう高いレベルでクリアしている。環境性能にたけたマルチエアエンジンも備えている。

さらに、ジュリエッタにはドイツ勢にはないエキゾチックなスタイリングがある。ステアリングを握る者の心を熱くさせるブランドストーリーもある。毎日欠かせない「パン」としても食べられて、趣味の「スイーツ」としても楽しめるCセグメントカー。そんなクルマ、ありそうで他にはなかなかない。アルファ・ロメオというのはアップルのように、つくづく“しぶとい”ブランドだと感じた次第である。

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