VW、アウディ、ポルシェのここに注目【フランクフルトショー2013】

2013.09.11 自動車ニュース
フォルクスワーゲンブースの様子。
フォルクスワーゲンブースの様子。

【フランクフルトショー2013】フォルクスワーゲン、アウディ、ポルシェのここに注目

ショー開幕の前夜に「フォルクスワーゲン・グループ・ナイト」を開催して話題をふりまいたフォルクスワーゲングループの各ブランド。しかし、ワールドプレミアはそれだけではなかった。地元での開催ということで熱が入るフォルクスワーゲン、アウディ、そしてポルシェの各ブースで、ワールドプレミアをチェックする。

「フォルクスワーゲン・ゴルフR」
「フォルクスワーゲン・ゴルフR」
「ポルシェ911ターボS」
「ポルシェ911ターボS」

VW、アウディ、ポルシェのここに注目【フランクフルトショー2013】の画像

■「ゴルフR」が世代交代

フランクフルトショー会場で、フォルクスワーゲングループはホール3の1階を独占し、フォルクスワーゲンをはじめ、セアト、シュコダ、ベントレー、ブガッティ、ランボルギーニ、そしてポルシェの各ブランドが軒を連ねている。お気づきかもしれないが、ここにはアウディの名前はない。アウディは隣接する広場にパビリオンを仮設し、独自の世界を作りあげている。いずれにせよ、広いスペースに気が遠くなるような台数を展示するフォルクスワーゲングループ。ワールドプレミアも数多い。

まずはフォルクスワーゲンから。グループナイトで、2台の電気自動車と「ゴルフ」のハイトワゴン「ゴルフ スポーツバン」を披露したが、ファンにとってはこちらのほうが気になるだろう。ゴルフの最上級グレードである「ゴルフR」だ。

「ゴルフR32」時代を含め、ゴルフRとしては4代目となる新型は、ハイパワーな2.0TSI(=2リッター直噴ターボエンジン)に4モーション、すなわち四輪駆動を組み合わせているところは先代型と変わらない。しかし、主要なコンポーネントは新しくなり、例えば、EA888シリーズの2.0TSIエンジンは、旧型に比べて30ps増の300psにパワーアップ。それを路面に伝える4モーションも、その心臓部に最新の第5世代ハルデックスカップリングが搭載されている。
もちろん、シャシーも一新され、最新の「ゴルフGTI」同様、可変ステアリングギアレシオのステアリングが用いられたり、最新版のDCC(ダイナミックシャシーコントロールシステム)が採用されたりするなど、その中身は別モノなのだ。ベーシックなゴルフやゴルフGTIが素晴らしい出来だけに、このゴルフRにも期待せずにはいられない。

同じホール3のポルシェでは、量産型の「918スパイダー」に負けず劣らずの人気を誇っていたのが、新しい「911ターボ/ターボS」。3.8リッターのフラット6ツインターボは、911ターボで520ps、911ターボSならさらにパワフルな560psを発生する。すでにメディアには登場しているが、一般公開されるのはこれが初めてとあって、ファンならずとも注目度は高い。

都市をイメージさせるアウディブースの様子。
都市をイメージさせるアウディブースの様子。
「アウディ・スポーツ コンセプト」
「アウディ・スポーツ コンセプト」

VW、アウディ、ポルシェのここに注目【フランクフルトショー2013】の画像
「アウディA8」
「アウディA8」
「アウディA3カブリオレ」
「アウディA3カブリオレ」

■アウディの主役は2台の「クワトロ コンセプト」

独自のホールにブースを構えるアウディは、鏡張りの天井に都市を映し、まるで天地が逆さになったような奇抜な演出で来場者の目を引いている。ここで、ひときわ注目を集めていたのが、クロスオーバーのスタディーモデル「アウディ・ナヌク クワトロ コンセプト」と、「アウディ・スポーツ クワトロ コンセプト」の2台。30年前のフランクフルトショーでアウディは、世界ラリー選手権のホモロゲーションモデルである「アウディ・スポーツ クワトロ」を発表している。それから30年ということで、そのイメージを受け継ぐスポーツ クワトロ コンセプトを登場させたというわけだ。

MLBと呼ばれる縦置きエンジン用のプラットフォームに、4リッターV8ターボと8段AT、そして、電気モーター、大容量のリチウムイオンバッテリーを組み合わせたスポーツ クワトロ コンセプトのプラグインハイブリッドシステムは、最高出力700ps、最大トルク81.6kgmの圧倒的パフォーマンスを誇る一方、100km走行あたりの燃料消費量はわずか2.5リッター(40.0km/リッター)に抑えられている。オリジナルのスポーツ クワトロをほうふつとさせるCピラー付近や新しいデザインのシングルフレームグリルなど、デザイン面での見どころもたくさんある。

また、マイナーチェンジではあるものの、「アウディA8」もワールドプレミアのひとつ。基本的なフォルムは変わらないが、フロントのシングルフレームグリルのデザインがより立体的になり、リアエンドもワイドさを強調するスタイルになった。最新のLED技術「マトリックスLEDヘッドライト」の採用も特徴のひとつで、デザイン、機能ともに、またアウディが一歩先を行くことになった。

日本未導入の「A3カブリオレ」はフルモデルチェンジ。ヨーロッパでは、3ドアの「A3」と4ドアの「A3セダン」、5ドアの「A3スポーツバック」に次ぐ第4のA3として期待が高まる。従来どおりキャンバス製のソフトトップを備え、走行中でも50km/h以下ならソフトトップの開閉が可能なところもうれしい。ただし、日本への導入は期待薄というのが残念である。

(文と写真=生方 聡)

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