フェラーリとランボ、注目度勝負は?【ジュネーブショー2012】

2012.03.07 自動車ニュース
「ランボルギーニ・アヴェンタドールJ」
フェラーリ対ランボ、会場で目立っていたのは……【ジュネーブショー2012】

【ジュネーブショー2012】フェラーリ対ランボルギーニ、“お目立ち度勝負”の行方は……

昨年に続き、今年のジュネーブモーターショーでもフェラーリとランボルギーニが注目の新車を用意し、正面からぶつかり合った。「F12ベルリネッタ」と「アヴェンタドールJ」、その“お目立ち度勝負”の行方は?

「フェラーリF12ベルリネッタ」
「フェラーリF12ベルリネッタ」
「F12ベルリネッタ」のかたわらに立つフェラーリのモンテゼーモロ会長(一番左)と、“セーター社長”ことフィアットグループのマルキオンネCEO(一番右)。
「F12ベルリネッタ」のかたわらに立つフェラーリのモンテゼーモロ会長(一番左)と、“セーター社長”ことフィアットグループのマルキオンネCEO(一番右)。
フィアットのプレスカンファレンスでは、クリント・イーストウッドが出演したクライスラーのスーパーボウルのCMが流れた。
フィアットのプレスカンファレンスでは、クリント・イーストウッドが出演したクライスラーのスーパーボウルのCMが流れた。

■昨年はランボが勝利したが……

今年のジュネーブショーにおけるイタリア勢の一番の話題は、再びフェラーリとランボルギーニによるスーパーカー対決が見られたことだろう。昨年の「FF」対「アヴェンタドール」に引き続き、今年もスーパーカーの頂点に立つ、両者の熾烈(しれつ)な戦いが熱気あふれる会場で繰り広げられた。

2012年の対決は、「フェラーリF12ベルリネッタ」対「ランボルギーニ・アヴェンタドールJ」だった。レギュラーモデルのトップに立つ12気筒2シーターFRを一新してきたフェラーリに対し、ランボルギーニは同じくレギュラーシリーズのトップモデルであるアヴェンタドールをロードスターに仕立てたコンセプトカーで真っ向勝負を挑んだわけだ。昨年はその圧倒的な存在感で来場者の心をわしづかみにしたアヴェンタドールの勝利に終わったが、今年の勝負の行方は果たしてどうだったのか。

プレスデイの反応だけで言えば、またもやランボルギーニが勝利した印象だ。アヴェンタドールJの大胆なスタイリングが会場にもたらしたインパクトは、昨年のアヴェンタドール以上。フェラーリの、「スタイリングだけでなく、わが社最強・最速を誇る中身も見てくれ」という恨み節が聞こえてきそうだ。しかし、モーターショーではクルマそのものの出来もさることながら、注目させるという要素が非常に重要なのだ。事実、プレスカンファレンスの集客数はランボルギーニに分があった。

■プロダクトよりまず会社?

ところで、プレスカンファレンスの集客という点では、フィアットも注目すべき存在だった。通路を挟んだ他メーカーのブースにまで人垣ができるなど、非常に多くのプレスが集まった。その数だけ見れば、おそらく今年のジュネーブで一、二を争うのではないだろうか。

今年の同社は、「フィアット500」から派生したニューモデル「500L」をお披露目した。しかし、プレスの関心の矛先は500Lではなく、どちらかというとクライスラーとの関係を含めた同社の行く末に向いていたようだ。それを承知しているかのように、フィアットも冒頭でクリント・イーストウッドが出演したクライスラーの2012年スーパーボウルのCMを流すなど、気の利いた計らいを見せた。

「フィアット500L」
「フィアット500L」
アバルトのブース
アバルトのブース
アルファ・ロメオのブース
アルファ・ロメオのブース

プレスカンファレンスからはフィアットグループの順風満帆さが伝わってきた。しかし、同グループの“セーター社長”ことセルジオ・マルキオンネCEOによる会見のスペースを確保するために、ニューモデル500Lの展示が不十分な印象のものになるなど、「プロダクトよりまず会社」的な姿勢が見え隠れしていたのは気になるところ。フィアットとフェラーリ以外に大物のニューモデルを輩出しなかったことを含めて、イタリアメーカーの行く先にわずかな不安が残ったのも事実だ。

(文と写真=新井一樹)

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