【スペック】全長×全幅×全高=4970×1930×1410mm/ホイールベース=2920mm/車重=1940kg/駆動方式=4WD/4.8リッターV8DOHC32バルブ(430ps/3500rpm、53.0kgm/6700rpm)/価格=1554万円(日本仕様車)

ポルシェ・パナメーラGTS(4WD/7AT)【海外試乗記】

なまめかしい変貌 2012.03.04 試乗記 ポルシェ・パナメーラGTS(4WD/7AT)

まもなく日本導入となる「パナメーラ」の新グレード「GTS」。これまでパナメーラに抱いていた考えを変えさせたというハイパフォーマンスモデルの走りとは?

一番タフなサルーン

3日間で3000kmという、自分のクルマ人生で一番タフなツーリングを「パナメーラ」と共に過ごしたのは2009年の夏。ポルシェ・オーストラリアが企画したこのクルマのデビューイベントに、ドライバーとして参加した時のことだ。
オーストラリア大陸に初めて上陸したポルシェである「356A」を使い、当時外縁一周1万7000kmのプロモーショントリップが行われた。それをパナメーラで1/3の日程、1カ月余で走破してしまうという冒険めいたスケジュールの一部を担当した僕は、クルマは絶対に壊さないというプレッシャーのもと、ところどころでの撮影を織り交ぜつつ、朝から晩までひたすらにパナメーラを走らせた。

時には片側一車線の道路をあり得ないペースで延々と巡航することにもなったわけだが、そこで見せたパナメーラの正確無比な操縦性は、今でも鮮明に記憶に残っている。普段遣いで乗っていても体のいいサルーン程度にしか気づけないこのクルマの芯にあるものは、浮世離れした状況になればなるほどに光る。正直、3日で3000kmをそんなペースで走るとなると、サルーンではこのクルマ以外の選択肢は考えられないと思ったほどだ。

とはいえ、ライバルを寄せ付けない独壇場的なパフォーマンスをみせつけようとしても、公道で気軽にとはいかない……と、そこに日本市場におけるパナメーラのジレンマがあるのではないだろうか。それゆえに、パナメーラにおけるベストバイは強烈な軽快感を持つV6のFR、すなわちベースモデルではないかと個人的には思っていた。

「パナメーラGTS」には「ターボ」と同じLEDウエルカムホームライトが組み込まれたバイキセノンヘッドライトが装備されるが、GTSは内側のトリムがブラック仕上げとなる。
「パナメーラGTS」には「ターボ」と同じLEDウエルカムホームライトが組み込まれたバイキセノンヘッドライトが装備されるが、GTSは内側のトリムがブラック仕上げとなる。
「パナメーラGTS」は19インチのターボホイールと、「ターボ」と共通のブレーキシステムが標準装備となるが、テスト車にはオプションの「ポルシェ・セラミックコンポジット・ブレーキ(PCCB)」(20インチホイール)が装備されていた。
「パナメーラGTS」は19インチのターボホイールと、「ターボ」と共通のブレーキシステムが標準装備となるが、テスト車にはオプションの「ポルシェ・セラミックコンポジット・ブレーキ(PCCB)」(20インチホイール)が装備されていた。
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