13代目「日産スカイライン」がデビュー

2013.11.11 自動車ニュース
「日産スカイライン」
「日産スカイライン」

13代目「日産スカイライン」がデビュー

日産自動車は2013年11月11日、アッパーミドルセダン「スカイライン」の新型を発表した。2014年2月末に発売する。

運転席には囲まれ感を、助手席には開放感を与えたというインテリア。
運転席には囲まれ感を、助手席には開放感を与えたというインテリア。

13代目「日産スカイライン」がデビューの画像

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■ドイツのライバルと真っ向勝負

先代の発売からちょうど7年。13代目となる新型「スカイライン」が、国内デビューを飾った。

代々“スポーティーなセダン”として知られてきたスカイラインだが、新型では、さらに“プレミアムセダン”としてのキャラクターが強調されている。
ガソリンエンジン車は海外市場でのみ展開され、国内向けのスカイラインは、モーター付きのハイブリッド車に限られる。こうした背景には、「総数としては伸び悩みながらも、輸入車とハイブリッド車だけは好調」な、国内Lクラスセダン市場の現実があるという。

ターゲットとされるユーザー像は「(クルマに対して)走りのよさや上質感、ホンモノ感を求める、40代前半の男性」。こだわりのデザインと上質なドライビングプレジャー、先進の安全性能を武器に、ライバルたるドイツ勢に真っ向勝負を挑む。

グレード体系は大きく分けて3種類。ベーシックな「350GT ハイブリッド」、装備充実の「350GT ハイブリッド Type P」、一段とスポーティーな仕立ての「350GT ハイブリッド Type SP」がラインナップされ、それぞれにFR車と4WD車が用意される。
なお、ガソリン車へのニーズに応える手段として、先代にあたる「V36型スカイライン」も、グレードを2.5リッターモデルに絞ったうえで継続販売される。


13代目「日産スカイライン」がデビューの画像
ボンネットからショルダー部、そしてフェンダーへと継がれるキャラクターラインが、躍動感を演出する。
ボンネットからショルダー部、そしてフェンダーへと継がれるキャラクターラインが、躍動感を演出する。
後席の様子。
後席の様子。

■全身、プレミアム

ボンネットからショルダー部、さらにリアフェンダーへと続く、起伏に富んだキャラクターライン――日産は、新型スカイラインのエクステリアに「凛(りん)とした躍動感」を表現したという。
ランプ類やドアノブといったパーツ単体の作りこみや、パネル間ギャップの少なさなどもセリングポイント。それら“高品質感”の象徴として、グリルの中央には、日産のプレミアムブランド「インフィニティ」のエンブレムが添えられる。

ボディーのサイズは、全長×全幅×全高=4790(+10)×1820(+50)×1440(-10)mm(FR車の場合。カッコ内は先代モデルとの差)。2850mmのホイールベースは、従来モデルと変わらない。
プラットフォームは、前半部分が先代スカイラインとほぼ同じ。後半部分は、ハイブリッドシステムやリアサスペンションの関係から、現行型「フーガハイブリッド」のものをベースに作られている。

インテリアにおいては、運転席の囲まれ感と助手席の開放感が演出されている。2つの液晶画面(8インチのナビ画面と、7インチのオーディオおよびエアコン操作パネル)を持つ、左右非対称型のセンターコンソールも特徴だ。
空間としては、ドライバーの着座位置が下がり、頭上空間が10mm広がったほか、後席のニールームも20mmほど拡大。トランクルームの容量は400リッターと、ガソリン車の先代モデル(510リッター)に比べ2割ほど少ないが、9インチゴルフバッグが4本積めるなど、十分な実用性を確保したとされる。

新型「スカイライン」は、国内市場ではハイブリッドモデルのみが販売される。
新型「スカイライン」は、国内市場ではハイブリッドモデルのみが販売される。
「ダイレクトアダプティブステアリング」の構造を示すカットモデル(写真は、左ハンドル車を左前方から見たところ)。ステアリングホイールとタイヤは機械的に独立しているが、システム異常時の備えとして、締結可能なクラッチを持つステアリングシャフトも組み込まれる。
「ダイレクトアダプティブステアリング」の構造を示すカットモデル(写真は、左ハンドル車を左前方から見たところ)。ステアリングホイールとタイヤは機械的に独立しているが、システム異常時の備えとして、締結可能なクラッチを持つステアリングシャフトも組み込まれる。

■加速も曲がりも妥協なし

国内仕様車のパワーユニットは、前述の通りハイブリッドのみとなる。システムの基本構成は現行型のフーガハイブリッドと同じもので、縦置きの3.5リッターV6エンジン(306ps/6800rpm、35.7kgm/5000rpm)に、前後それぞれにクラッチを有するモーター(68ps、29.6kgm)および7段ATが連結される。システム全体では、364psを発生。EV走行も可能となっている。
“世界一速いハイブリッド車”をうたうスカイラインの0-100km/h加速タイムは、4.9秒(社内計測値)。燃費値は18.4km/リッター(JC08モード)で、こちらもライバルに勝るものとアピールされる。

“世界一クイックなハンドリング”を実現するという「ダイレクトアダプティブステアリング」も見どころだの一つだ。これは、従来のステアリングシャフトに替えて、電気信号を介してタイヤを操舵(そうだ)するステア・バイ・ワイヤシステム。ステアリングホイールとタイヤとの機械的な直結を断つことで、「路面の乱れをステアリングホイールに伝えない」「低速時でも小さな力と舵角(だかく)で大きく曲がれる」「ワインディングロードを楽しく走れる」「ユーザーごとにステアリング特性を変えられる」といったメリットが得られるという。このシステムで“優れたコーナリング性能”が得られるゆえに、これまでスカイラインに採用されてきた4輪操舵システムは搭載されていない。
なおサスペンション形式は、フロントがダブルウィッシュボーン式。リアはマルチリンク式となっている。

センターコンソールに備わる、ドライブモードの選択スイッチ。
センターコンソールに備わる、ドライブモードの選択スイッチ。
ホイールの中央にもインフィニティのエンブレム。フロントフェンダー後方には、ハイブリッドのバッジが添えられる。
ホイールの中央にもインフィニティのエンブレム。フロントフェンダー後方には、ハイブリッドのバッジが添えられる。

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■ホスピタリティーも重視

新型スカイラインには、スイッチ操作で車両の走行特性を変更できる「ドライブモードセレクター」が備わる。さらに、ドライバーごとに運転環境を細かく設定できる「パーソナルアシスタント機能」も与えられており、その設定項目はエアコン/オーディオから計器類の表示、エンジンやトランスミッションといった機関部分、安全装備まで多岐にわたる。

日産車として初めて、全方位に対応する衝突回避システムが採用されているのもポイントだ。その構成要素は、約60km/hの速度からでも止まれる「エマージェンシーブレーキ」や、自車から見えにくい、2台前方の車両の動きから危険を検知する「PFCW(前方衝突予測警報)」、後退時に死角から近づく車両を検知する「BCI(後退時衝突防止支援システム)」など。
ドライブの安心材料としては、最新のランフラットタイヤが全車に採用されている(完全に空気が抜けた状態でも、80km/hの速度で約150km走れる)点も、長所といえる。

新型スカイラインのラインナップと価格は、以下の通り。

・350GT ハイブリッド(FR車):449万6100円
・350GT FOUR ハイブリッド(4WD車):476万9100円
・350GT ハイブリッド Type P(FR車):486万3600円
・350GT FOUR ハイブリッド Type P(4WD車):513万6600円
・350GT ハイブリッド Type SP(FR車):526万4700円
・350GT FOUR ハイブリッド Type SP(4WD車):553万7700円

先代V36型(ガソリン車)は、以下の価格で併売される。

・250GT(FR車):299万400円
・250GT FOUR(4WD車):328万9650円
・250GT Type S(FR車):349万200円

(webCG 関)

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