日産「GT-R NISMO」を発表

2013.11.19 自動車ニュース
「日産GT-R NISMO」とカルロス・ゴーンCEO。
「日産GT-R NISMO」とカルロス・ゴーンCEO。

日産「GT-R NISMO」を発表

日産自動車は2013年11月19日、高性能スポーツモデル「GT-R」の動力性能をさらに高めた「GT-R NISMO」を、2014年2月末に発売すると発表した。

 

GT-R NISMOは、日産のモータースポーツ事業、およびハイパフォーマンスモデルの開発を手掛けるNISMOがファクトリーチューンを施したGT-Rの高性能バージョンであり、日本を皮切りに、米国、欧州でも販売を予定している。


日産「GT-R NISMO」を発表の画像
最高出力600ps、最大トルク66.5kgmを発生する3.8リッターV6ツインターボエンジン。NISMOエンブレム付きのエンジンカバーを備えている。
最高出力600ps、最大トルク66.5kgmを発生する3.8リッターV6ツインターボエンジン。NISMOエンブレム付きのエンジンカバーを備えている。
レイズ製の6スポーク鍛造アルミホイール。
レイズ製の6スポーク鍛造アルミホイール。

■最高出力600ps、最大トルク66.5kgmを発生

パワーユニットには、NISMO専用チューニングの3.8リッターV6ツインターボを搭載。レース用車両「GT-R NISMO GT3」にも使われている高効率大容量タービンや、気筒ごとに点火時期をコントロールする制御、最適な燃料噴射量をコントロールするインジェクター駆動回路などの採用により、600ps(441kW)の最高出力と66.5kgm(652Nm)の最大トルクを実現している。

一方、サスペンションには、路面に吸い付くようなグリップや正確なステアリング応答性を実現するため、専用のスプリングとビルシュタインダンプトロニックダンパーを採用。走行中に3パターンのサスペンションモードが選択可能となっている。

また、高速コーナリング時のホイール位置を最適化することで操安性を向上させるため、ダブルウィッシュボーン式のフロントサスペンションには専用アッパーリンクを採用してキャスタートレールを拡大。リアサスペンションには、重量を抑えながらロール剛性を高める直径17.3mmの中空スタビライザーを装備しており、コーナリングやレーンチェンジの際の車体の横揺れを抑制している。

タイヤやホイールもGT-R NISMO専用の仕様となっており、20インチ×10.0Jサイズのワイドリムフロントホイールや、サイズアップした高剛性ハブボルト、前輪:255/40 ZRF20、後輪:285/35 ZRF20というサイズの専用タイヤを採用している。

さらに、高負荷時でもサスペンションの精度の高い動作を確保するため、ボディー結合部には通常のスポット溶接に加えて構造用接着剤による補強を追加。ボディー剛性を高めている。

■機能に裏打ちされた専用デザイン

GT-R NISMOでは空力性能の向上もはかっており、空気抵抗への影響を抑えながら路面追従性を高めるエアロパッケージを開発。フロントにはカーボン製バンパーとアンダーカバーのエアストレーキを、リアには同じくカーボン製のリアスポイラーを採用している。
これらのボディーパーツは風洞実験や最新のシミュレーション技術を用いて開発したもので、300km/hでプラス100kgのダウンフォースを発生。一方で、後方に延長しつつ絞り込んだ形状のリアバンパーにより、Cd値はGT-Rの2014年モデルと同じ0.26となっている。また、前後の空力特性を最適化することで、4輪の接地荷重変動を抑制。優れた車両バランスを実現しているという。

これらのボディーパーツについては、軽量化や低重心化も考慮しており、前後バンパーやリアスポイラーに加え、サイドシルカバーやアンダーカバーなどにもカーボンファイバー素材を採用している。

また、足元にはSUPER GTのGT500クラスに参戦するレースカーをほうふつさせる、6本スポークデザインのレイズ製鍛造アルミホイールを採用。ボディーカラーは専用色のダークマットグレー(2014年夏発売予定)を含む、全5色の設定となっている。

一方インテリアでは、シート、センターコンソール、ドアトリム、ステアリングホイールにレッドステッチを採用。レカロ製のカーボンバックバケットシートや、レーシングドライバーのアドバイスを受けたというレッドセンターマーク付きのアルカンターラ巻き3本スポークステアリングホイールを、標準で装備している。
カーボン調のコンビメーターもGT-R NISMO専用のデザインとなっており、レッドリング付きのタコメーターや、アルカンターラ表皮のメーターリッドを採用している。

価格は1501万5000円。

なお、「GT-R NISMO」は2013年9月30日に実施されたニュルブルクリンク北コースでのタイム計測において、ミハエル・クルム選手のドライビングにより7分08秒679のラップタイプを記録。同車が装着していた「NISMO専用オプションパック」は、2014年夏ごろにNISMO大森ファクトリー取り扱いで発売となる予定だ。

(webCG)

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