日産ブレイドグライダー:概念をひっくり返す

2013.11.20 コレはゼッタイ!
日産ブレイドグライダー
日産ブレイドグライダー

日産ブレイドグライダー:概念をひっくり返す

これぞコンセプトカーの極みだ、「日産ブレイドグライダー」。ちょっと見には絵空事みたいでも、ただの白昼夢とは違う。「将来の市販を見据えた、日産ブランドとゼロエミッションリーダーシップをけん引するプロトタイプ」。そう、もはやコンセプトカーではなくプロトタイプ、つまり製品企画の第一歩なのだ。けっこう本気で欲しいぞ。

 

■急いで貯金を始めよう

コンセプトとは概念のことだが、それを根底からひっくり返すんだから愉快痛快。2012年のルマン24時間に舞い降りて世界を驚倒させた三角翼の未確認走行物体「デルタウイング」がそもそもの起源。新時代への提案を歓迎するエントリー枠「ガレージ56」で参戦し、まさかと疑う目の前を一人前に走ったんだから、基本の考え方は間違っていない(残念ながら事故でリタイアしたけれど)。2014年の同レースには、電動レースカー「ZEOD RC(Zero Emission On Demand Racing Car)」に姿を変えて再挑戦。今から楽しみだ。

なんたって姿がすごすぎ。超ナロートレッドのフロントと、超ワイドトレッドのリア。もちろん日産自慢のEVで、後2 輪それぞれ別個に駆動する2 モーター。制御も別個だから、思い切ったトルクベクタリングも可能で、ほとんど異次元のコーナリング性能を発揮するとか。センターステアリングの3 人乗りも魅力。真ん中に座るのはこれまで「マクラーレンF1」や「ロケット」でさんざん経験したけれど、自分がクルマの中心に位置するコントロール感覚は、ほかの方式では味わえない。

せっかくショーに出品されるんだから、ブレイドグライダーに出会ってギョッとするだけでなく、急いで貯金を始めようではありませんか。

(文=熊倉重春/写真=峰 昌宏)

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