「JAF Grand Prix FUJI SPRINT CUP 2013」開催

2013.11.25 自動車ニュース
GT500クラス(レース1)のスタートシーン。
GT500クラス(レース1)のスタートシーン。

【SUPER GT 2013】「JAF Grand Prix FUJI SPRINT CUP 2013」開催

2013年11月23-24日、静岡県の富士スピードウェイを舞台に「JAF Grand Prix SUPER GT & Formula NIPPON FUJI SPRINT CUP 2013」(以下、富士スプリントカップ)が開催された。

SUPER GT選手権2013年シーズンの覇者、No.38 ZENT CERUMO SC430。スプリントカップの戦いぶりは……?
SUPER GT選手権2013年シーズンの覇者、No.38 ZENT CERUMO SC430。スプリントカップの戦いぶりは……?
レース1で健闘を見せた、小暮卓史のNo.100 RAYBRIG HSV-010。
レース1で健闘を見せた、小暮卓史のNo.100 RAYBRIG HSV-010。
こちらはNo.12 カルソニックIMPUL GT-R。レース2で3位入賞。
こちらはNo.12 カルソニックIMPUL GT-R。レース2で3位入賞。

■見どころ多いファイナルイベント

国内四輪レースの最高峰であるSUPER GT選手権とスーパーフォーミュラシリーズが同日開催される唯一のイベント、「富士スプリントカップ」が今年も富士スピードウェイを舞台に繰り広げられた。

このイベントの魅力は、なんといっても100kmと短い距離で、テンポのいい展開でスリリングなレースが見られることにある。しかも、シリーズ戦がすでに終わっているため、いつも以上に思い切ったバトルが見られるのも、楽しみなところだ。また、ローリングスタートが基本のSUPER GTでスタンディングスタートが採用されることも見どころのひとつといえる。

今年の富士スプリントカップのルールは、基本的に昨年までと同じ。SUPER GTではひとつのチームに所属するふたりのドライバーがレース1とレース2にそれぞれ出場。2レースの結果をチームごとに合算して総合成績を決める。なお、総合優勝のチームには名誉ある「JAFグランプリ」の称号が贈られる。

シリーズ戦では予選も決勝もふたりひと組になって戦うため、ふたりのドライバーの、力量の差は意外とわかりにくい。しかし、ひとりずつ戦う富士スプリントカップではそれが一目瞭然となる。
例えば23日(土)に行われた予選の“トップ5”をメイク別に見てみると、レース1はホンダ:3、レクサス:2、日産:0。レース2はレクサス:3、日産:1、ホンダ:1といくぶん様相が異なる。どちらにしても、空気抵抗が小さくてストレートが速いレクサスが優勢なのは明らかだが、レース1では山本尚貴(No.18 ウイダー モデューロ HSV-010)と小暮卓史(No.100 RAYBRIG HSV-010)がフロントロウを独占するなど、これまで富士を苦手としてきたホンダ勢の躍進が目立つ。それに比べると、日産はどうも分が悪いようだ。

GT500クラスのレース1は、塚越広大が駆るNo.17 KEIHIN HSV-010が優勝。
GT500クラスのレース1は、塚越広大が駆るNo.17 KEIHIN HSV-010が優勝。
GT500クラスのレース2を、ポール・トゥ・ウィンで制した、No.6 ENEOS SUSTINA SC430の大嶋和也。
GT500クラスのレース2を、ポール・トゥ・ウィンで制した、No.6 ENEOS SUSTINA SC430の大嶋和也。
GT500クラスの表彰式から。2013年シーズン最後の“バンザイ!”。
GT500クラスの表彰式から。2013年シーズン最後の“バンザイ!”。

■久しぶりにホンダが勝利

23日(土)の午後に行われたレース1の決勝では、3番グリッドからスタートした立川祐路(No.38 ZENT CERUMO SC430)が1コーナーまでにトップに立ち、小暮がこれを追う展開となる。
しかし、後方から猛烈な勢いで追い上げてきたのがNo.17 KEIHIN HSV-010に乗る塚越広大。いったんはスタートで7番手となりながらも、8周目にはトップと5.2秒差の4番手まで急浮上すると、12周目に3番手の山本を攻略。さらに15周目には2番手を走るホンダの小暮をやや強引にオーバーテイクすると、17周目には立川をかわしてトップに浮上。結局、2番手の立川に3.2秒のリードを築いて優勝を果たした。
3位は小暮。ちなみに、富士のレースでHSV-010が栄冠を勝ち取ったのは、2011年のやはり富士スプリントカップでNo.100 RAYBRIG HSV-010に乗る伊沢拓也がレース2を制して以来、2度目のことである。

レース2ではNo.6 ENEOS SUSTINA SC430に乗るポールシッターの大嶋和也が終始リード。これに、3番グリッドからスタートしたNo.36 PETRONAS TOM'S SC430の中嶋一貴が食らいついていったが、ミスを犯さない大嶋を中嶋は攻略できず、大嶋が優勝、中嶋は2位という結果に終わった。3位には、7番グリッドながら驚異的なスタートで3番手に浮上し、そのまま22周を走りきったNo.12 カルソニックIMPUL GT-RのJ.P・デ・オリベイラが滑り込んだ。

そしてレース1とレース2の総合結果では、レース1で塚越が優勝し、レース2で金石年弘が6位に食い込んだ、No.17 KEIHIN HSV-010が1位となった。総合2位はNo.38 ZENT CERUMO SC430(レース1=立川祐路:2位、レース2=平手晃平:4位)、総合3位はNo.36 PETRONAS TOM'S SC430(レース1=ジェームス・ロシター:5位、レース2=中嶋一貴:2位)だった。

GT300クラスのスタートシーン。写真はレース1のもの。
GT300クラスのスタートシーン。写真はレース1のもの。
GT300クラスで総合優勝を手にした、No.11 GAINER DIXCEL SLS。
GT300クラスで総合優勝を手にした、No.11 GAINER DIXCEL SLS。

「JAF Grand Prix FUJI SPRINT CUP 2013」開催の画像

■スプリントカップは今年が最後!?

一方のGT300クラスはレース1、レース2ともに出入りの激しい展開となったが、終わってみれば、レース1の優勝は佐々木大樹(No.3 S Road NDDP GT-R)、2位はビヨン・ビルドハイム(No.11 GAINER DIXCEL SLS)で、これは予選順位とまったく同じ。そして3位には4番グリッドからスタートした小林崇志(No.55 ARTA CR-Z GT)が入った。
続くレース2では7番グリッドスタートの加藤寛規(No.2 エヴァRT初号機アップルMP4-12C)が優勝するという番狂わせがあったものの、2位に入った平中克幸は3番グリッドからのスタート。そして予選8位の谷口信輝(No.4 GSR 初音ミク BMW)がよく追い上げて3位に食い込んだ。

この結果、GT300クラスの総合結果は優勝がNo.11 GAINER DIXCEL SLS(ビヨン・ビルドハイム/平中克幸)、2位:No.3 S Road NDDP GT-R(佐々木大樹/星野一樹)、3位:No.2 エヴァRT初号機アップルMP4-12C(高橋一穂/加藤寛規)となった。
2010年の初開催以来、これまで計4回が催され、今回も2日間で3万9000人の大観衆を集めた富士スプリントカップだが、どうやら財政的な理由から継続は困難と見られており、2014年は開催されないもようである。

(文=小林祐介/写真提供 GTA)

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