VWが新型「ゴルフヴァリアント」を発表

2013.12.25 自動車ニュース
「フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアントTSIハイライン」とフォルクスワーゲン グループ ジャパンの庄司 茂代表取締役社長。
「フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアントTSIハイライン」とフォルクスワーゲン グループ ジャパンの庄司 茂代表取締役社長。

フォルクスワーゲンが新型「ゴルフヴァリアント」を発表

フォルクスワーゲン グループ ジャパンは2013年12月25日、新型「ゴルフヴァリアント」を発表した。2014年1月6日に発売する。

「ゴルフヴァリアントTSIハイライン」
「ゴルフヴァリアントTSIハイライン」
「ゴルフヴァリアントTSIハイライン」のインストゥルメントパネル。
「ゴルフヴァリアントTSIハイライン」のインストゥルメントパネル。

■モジュール戦略「MQB」の第2弾

東京モーターショーでジャパンプレミアを果たした新型「ゴルフヴァリアント」が、早くも日本で正式発表になり、2014年1月6日に販売が開始される。

ゴルフヴァリアントといえば、日本でも3代目ゴルフがベースの初代「ゴルフワゴン」が導入されて以来、11万7000台が販売された重要なモデル。“RVブーム”に乗り、初代ゴルフワゴンが人気を集めたことを懐かしく思う人は多いはずだ。

4年ぶりにフルモデルチェンジした新型ゴルフヴァリアントは、ワゴンとしては5代目にあたり、ハッチバックの「ゴルフ」同様、フォルクスワーゲンのモジュール戦略「MQB」に基づいてつくられている

当然、ゴルフとは基本設計を共有するとともに、ハッチバックと共通のフロントマスクやシャープなラインによって、ひと目でゴルフファミリーとわかるエクステリアデザインに仕上がっている。インテリアも、ドライバー側に傾いたセンターコンソールや、質感を高めたダッシュボードなど、現行ゴルフに準じたデザインを採用する。

「ゴルフヴァリアントTSIハイライン」のフロントシート。
「ゴルフヴァリアントTSIハイライン」のフロントシート。
ラゲッジスペースは旧型より100リッター大きい605リッター(VDA法)。
ラゲッジスペースは旧型より100リッター大きい605リッター(VDA法)。

■荷室は100リッター拡大

新型ゴルフヴァリアントのボディーサイズは、全長×全幅×全高=4575×1800×1485mmで、先代に比べて全長が30mm、全幅が15mm拡大された一方、全高は45mm低くなった。また、ホイールベースは60mm長い2635mmに。これに伴い、ラゲッジスペースは旧型に比べて100リッター拡大して605リッター(VDA法)となり、上級モデルの「パサートヴァリアント」を上回る広さを確保している。さらに、後席を倒せば最大1620リッターまでスペースを広げることが可能。簡単に後席を倒せるレバーをラゲッジルーム側面に設けたり、トノカバーやラゲッジネットを床下に収納できるようにするなど、使い勝手の向上も見逃せない。

用意されるエンジンは、1.2リッターと1.4リッターのTSI、すなわち、ガソリン直噴ターボ。最高出力、最大トルクは1.2TSIが105ps/17.8kgm、1.4TSIが140ps/25.5kgmと、ハッチバック版と同じ数字だ。ただし、ゴルフヴァリアントの1.4TSIには気筒休止システムの「アクティブシリンダーマネージメント(ACT)」が搭載されていないのハッチバックとは異なるところ。それでも、デュアルクラッチギアボックスの7段DSGとの組み合わせで、1.2TSIが21.0km/リッター、1.4TSIが19.5km/リッターのJC08モード燃費を達成し、全車エコカー減税(100%免税)の対象となっている。

リアシートを倒せばラゲッジスペースは最大で1620リッターまで拡大できる。
リアシートを倒せばラゲッジスペースは最大で1620リッターまで拡大できる。
用意されるエンジンは1.2リッターTSI(コンフォートライン)と1.4リッターTSI(ハイライン)の2種類。
用意されるエンジンは1.2リッターTSI(コンフォートライン)と1.4リッターTSI(ハイライン)の2種類。
 
VWが新型「ゴルフヴァリアント」を発表の画像
 
VWが新型「ゴルフヴァリアント」を発表の画像

■「シティエマージェンシーブレーキ」を標準搭載

ラインナップは、1.2TSIを搭載する「ゴルフヴァリアントTSIコンフォートライン」と、1.4TSIの「ゴルフヴァリアントTSIハイライン」の2種類で、価格はそれぞれ269万5000円と322万5000円。

コンフォートラインとハイラインでは装備が異なり、例えば、ハイラインではバイキセノンヘッドライトが標準装着されるのに対し、コンフォートラインではハロゲンヘッドライトが標準となる。また、電子制御ダンパーのDCCはハイライン専用のオプションだ。なお、ハイラインのリアサスペンションがマルチリンクであるのに対し、コンフォートラインがトーションビーム式を採用するのはハッチバックと同様である。

最新の安全装備が充実しているのも最新世代ゴルフの特徴だ。30km/h以下で緊急ブレーキが作動する「シティエマージェンシーブレーキ」に加えて、全速度域で追突を回避・軽減する「プリクラッシュブレーキシステム」を標準搭載。さらに、多重事故の危機を低減させる「マルチコリジョンブレーキシステム」、事故の危機を察知すると、あらかじめシートベルトを巻き上げたり、ウィンドウを閉じたりしてエアバッグの効果を高める「プロアクティブ・オキュパント・プロテクション」も標準とした。アダプティブクルーズコントロールとレーンキープアシストシステムはハイラインで標準、コンフォートラインではオプションとなる。

フォルクスワーゲン グループ ジャパンとしては、ゴルフが誇る優れた走行性能と低燃費、そして広いラゲッジスペースにより、現ワゴンオーナーに加えて、ミニバンを卒業した“ポストミニバンオーナー”に新型ゴルフヴァリアントをアピールしたい考えだ。ライバルとしては「トヨタ・プリウスα」や「ホンダ・フィットシャトル」、「マツダ・アテンザワゴン」、「スバル・レガシィツーリングワゴン」などを想定。日本車対ゴルフの直接対決が、このヴァリアントでも始まろうとしている。

(文=生方 聡)

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