第329回:「ありがとう」仕様でさよなら 「フィアット・ウーノ」は生きていた!

2014.01.10 エッセイ

31年の歴史に幕

フィアットのブラジル法人はこのほど、小型車「Mille(ミッレ)」の生産を終了することを明らかにした。ミッレは、1983年から95年までイタリアで生産されていた「フィアット・ウーノ」のブラジル版。「Mille」はイタリア語で「1000」を意味するとおり、エンジンは1000ccで、ガソリンとエタノールの両仕様が販売されてきた。

今回の決定によって、誕生から31年にわたり各国で販売されてきた乗用車ウーノシリーズの歴史に幕を閉じることになる。背景には、近日ブラジルでも義務化されるエアバッグおよびABSへの対応が難しいことがある。

なお、フィアットは生産終了を機に、ブラジルでミッレの記念限定車を2000台発売する。名前はイタリア語で「ありがとう」を意味する「Grazie Mille(グラツィエ ミッレ)」で、メタリックペイント、アルミホイール、パワーステアリング、エアコン、パワーウィンドウ、そしてUSB&Bluetooth対応CD-MP3ラジオが装備されている。価格は3万1200レアル(約138万円)である。

「フィアット・ミッレ」の生産終了記念限定車「グラツィエ ミッレ」。
「グラツィエ ミッレ」はブラジルで2000台が限定販売される。
「グラツィエ ミッレ」のリアフェンダーには、専用デカールも貼り付けられている。
1983年「フィアット・ウーノ」イタリア仕様。

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。

大矢 アキオ

大矢 アキオ

コラムニスト。国立音楽大学ヴァイオリン専攻卒にして、二玄社『SUPER CG』元編集記者、そしてイタリア在住20年という脈絡なき人生を歩んできたものの、それだけにあちこちに顔が広い。今日、日本を代表するイタリア文化コメンテーター。10年以上にわたるNHK『ラジオ深夜便』リポーター、FM横浜『ザ・モーターウィークリー』季節ゲストをはじめラジオでも活躍中。『Hotするイタリア』『イタリア発シアワセの秘密 ― 笑って! 愛して! トスカーナの平日』(ともに二玄社)、『カンティーナを巡る冒険旅行』『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(ともに光人社)、電子書籍『イタリア式クルマ生活術』(NRMパブリッシング)など数々の著書・訳書あり。