勢いに乗る日本車メーカー【デトロイトショー2014】

2014.01.20 自動車ニュース
「レクサスRC F」
「レクサスRC F」 拡大

【デトロイトショー2014】勢いに乗る日本車メーカー

2013年はアメリカの自動車販売台数が1560万台と、リーマンショック以前のレベルに近づいたからか、ほとんどの自動車メーカーが対前年比を上げて意気揚々。日本車メーカーも魅力的なニューモデルを披露し、勢いに乗っていた。

「RC F」の矢口幸彦チーフエンジニア。
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■レクサスの主役は「RC F」

レクサスは東京モータショーで出展した「RC」のスポーツバージョン、「RC F」をワールドプレミア。チーフエンジニアとして登壇したのは、「IS F」でもおなじみの矢口幸彦氏だった。パワートレインは5リッターV8自然吸気(NA)エンジン+トルコン8段ATをIS Fから引き継ぐ格好。現在のところ最高出力は約450psだが、「市販までにもっとパワーアップできるでしょう」と矢口氏は自信をのぞかせる。なぜダウンサイジングターボにしないのか? という質問も多いが、その理由はレスポンスの鋭さなど、スポーツドライビングを楽しむにはNAのほうが優れているとの判断からだ。

最初のIS Fを作り上げた経験がいかされていることを考えると、RC Fへの期待度は高い。例えばIS Fではベース車両の要件から、タイヤサイズの選択に苦しいところが見受けられたが、RC FはIS Fの後輪が前輪に使えるレベル。現行ISのプラットフォームのホイールベースを短くして使っているだけではなく、「GS」と組み合わせているというからポテンシャルは高そうだ。
すでに開発は最終段階に差し掛かっており、ニュルブルクリンクなどで走り込んでいるようだ。今秋の発売が楽しみなモデルだ。

「インフィニティQ50」
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■インフィニティから究極の「Q50」

F1ドライバーの多くが絶賛するスパ・フランコルシャン・サーキットの名物コーナーの名を冠した「インフィニティQ50オールージュ コンセプト」。レッドブルF1レーシングも開発に参画しているという本格的なハイパフォーマンスモデルだ。

市販を前提としていないのでハードウエアは作り込んでいないが、エクステリアはレッドブルが協力しているだけあって、徹底的にエアロダイナミクス性能が追求されている。ルーフとドア以外はすべて作り変えているという。21インチホイールや艶(あで)やかなボディーカラーも含め、スポーティーというだけではなくプレミアム感も増して、妖しい雰囲気もただよう。想定ではエンジンはターボ付きで500ps以上! 市販化されたらレクサスのFブランドとガチンコになりそうだ。

「アキュラTLX」
「アキュラTLX」 拡大

■「アキュラTLX」にはハードウエアの話題満載

日本のプレス的には「NSX」の出展がなかったのが寂しいホンダ/アキュラだが、「アキュラTLX」のワールドプレミアは大きめのトピックス。ここ数年のホンダはパワートレインにあまり進展がなかったが、TLXには「今年あたりからグイグイいくよ」というのが見えるのだ。

エンジンは2.4リッター直4と3.5リッターV6の2種類で、ともに直噴。前者が採用する8段DCTは発進をトルクコンバーターで行い、DCTの弱点克服に注目が集まる。後者のトランスミッションは9段と超多段のトルコンATだ。NSXにも搭載されるSH-AWD(四輪駆動力自在制御システム)も用意されており、とにかくハードウエアの話題が多い。ホンダ/アキュラも、ようやく元気さを取り戻してきたことが実感できてうれしい。

「スバルWRX STI」(写真=佐藤靖彦)
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■スバルは「WRX STI」を披露

アメリカでは日本以上にブランドイメージが高く、2013年の販売台数は対前年度比で+26%と大きく伸ばしたスバル。そんな背景もあってか「WRX STI」を発表するプレスカンファレンスには多くの人が集まっていた。LAショーで登場した「WRX」をベースにしているが、エンジンは2.5リッターのEJ系。つまり古いままなのだ。日本仕様では直噴のFA20になるのかどうか注目だ。

アメリカは日本のプレミアムブランドにとって主戦場。ここのところドイツ勢に押され気味だったが、気合を入れ直している雰囲気が伝わってきた。スバルの絶好調ぶりは2014年も続くのか? 要注目だ。

(文=石井昌道/写真=石井昌道、佐藤靖彦)

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