レクサスIS F“ダイナミックスポーツチューニング”(FR/8AT)

「サーキット育ち」の功罪 2014.01.29 試乗記 「レクサスIS F」に特別仕様車「ダイナミックスポーツチューニング」が登場。動力性能に磨きをかけた、特別な「IS F」の実力を試す。

玄人好みのエンジンチューニング

「レクサスIS F」に、その動力性能をさらに極めんとする特別仕様車が登場した。その名も「ダイナミックスポーツチューニング」。この手のメーカー系チューンドを考えると、サスペンションを固めてお茶を濁すのが手っ取り早いし、定番なのだが、どうやら今回はそこの変更はないらしい。レクサス側としてはそれだけ現状のアシには自信があるのだろうし、マイチェン以降の「IS-F」未体験の筆者としても、渡りに船といえる試乗だった。

では今回の変更点は何なのかというと、まず5リッターのV8エンジンが、その内部にまで手が加えられた。そしてまた、これがいたずらなパワーアップを狙わない、非常に心ニクいやり方だった。
ピストンリングには摩擦抵抗を下げた低フリクションタイプを用い、ピストンとコンロッドをクランクシャフトに組み付けた状態で、これを回転させながらバランスを取った。バランス取りはバランス取りでも、いわゆる「ダイナミックバランス」というヤツである(これがパッケージ名称の由来だろう)。その結果、423psだった最高出力は430psに向上。自然吸気エンジンで、しかもメーカーとしての耐久基準をクリアしながら、7psも出力をアップさせるのは大変なことだ。だがその狙いは絶対数値の獲得ではなく、レスポンスの向上にあると思われる。ちなみにエキゾーストには、従来比7kgの軽量化を実現するチタンマフラーが装着されている。

「Dynamic Sport Tuning(ダイナミックスポーツチューニング)」は、2013年9月の一部改良と同時に設定された「IS F」の特別仕様車。動力性能を高めるために、エンジンなどに専用のチューニングを施している。
1基ずつ回転させながらバランスをとったとうたわれる5リッターV8エンジン。ピストンやポンプ類のフリクション低減とも相まって、7psの出力向上と滑らかな回転フィールを実現したという。
「ダイナミックスポーツチューニング」に装備されるチタンマフラー。カーボン製のリアディフューザーも同車の専用品だ。

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