ケンウッド、「彩速ナビ」2014年モデルを発売

2014.01.30 自動車ニュース
2DINサイズの「MDV-Z701」。画面は「HOME」ボタンを押すと表示されるもの。各機能は指を横スライドさせてメニュー画面を引っ張りだす。

ケンウッド、「彩速ナビ」2014年モデルを発売

JVCケンウッドは2014年1月16日、ケンウッドカーナビのトップモデル「Zシリーズ」の2014年モデルを発売した。

今回発売されたのは、2DINサイズの「MDV-Z701」と、ワイドタイプの「MDV-Z701W」の2種である。後者は取り付けスペースが横幅200mmのトヨタ車、ダイハツ車に対応したもので、ボタン配置やルックスは異なるが、内容的には両者まったく共通である。実勢価格はどちらも13万円前後とされている。

「MDV-Z701W」はパネルの四隅が丸く、音量ボリュームがツマミ式となる200mmワイド型。「MDV-Z701」と同じくスマートフォン操作を随所に取り入れている。
目的地設定メニュー。8つは従来のものだが、右の上下2つは今回新採用された音声入力で探すもの。
上のメニューから「音声住所」を押すと「VOIPUT」というスマートフォンの音声入力アプリが働き、スマートフォンに向かって住所を発声すると、このようにナビ側で該当地点を探し出してくれる。

地図をスクロールさせると探している位置がどのあたりかわからなくなるもの。「フライビューマップ」は広域地図を左肩に表示して全体像を把握しやすくする機能。

スマートフォンとテザリング接続してスマートフォンの通信機能を使えば外部データに高速アクセスが可能。会員登録すればさまざまなリアルタイム情報が得られるパイオニアのスマートループ情報が利用できる。

■Wi-Fi搭載が最大の話題

ケンウッドカーナビの通称は「彩速ナビ」。色鮮やかな画面表示性能と、練り上げた高速エンジンがもたらすハイレスポンスの操作性をうたい文句にしているのだが、Zシリーズには先代モデルからもうひとつ大きな特徴が与えられている。スマートフォンとの連携による機能拡大がそれだ。今回登場した2世代目MDV-Z701はこのスマートフォン連携をさらに強化したカーナビである。

スマートフォンとの連携を語る前にまず述べなければならないのが、Zシリーズの操作感覚だ。反応が速いというだけでなく、その感覚はスマートフォンそのもの。フリック、ドラッグ、ピンチイン/ピンチアウトといったスマートフォンでおなじみのタッチパネル操作法がそのままカーナビ操作に導入されているのだ。スマートフォンを使っている人がこれまでのカーナビで地図操作をしようとするとアレ? と思うことが多いが、Zシリーズなら違和感なく操作できる。

スマートフォンとカーナビを接続して、スマートフォンでできることをカーナビで利用するのがスマートフォン連携。例えばスマートフォンのアプリで探した店舗情報などをカーナビに転送しそのままルート案内の目的地に設定したり、スマートフォンの通信機能を利用してリアルタイムな情報をもとに最適な目的地を検索したりすることができる。
MDV-Z701の特徴はスマートフォンとの連携部分。スマートフォンとの接続方法もこれまでのケーブル式ではなくWi-Fi機能を搭載することでワイヤレス接続を可能にするなど、便利さ、スマートさを格段に向上させている。

■スマートフォンユーザー向け機能が満載

MDV-Z701ではこのWi-Fi接続の採用で以下のことが可能となる。ユーザーのスマートフォンがテザリング接続に対応しており、かつテザリング契約を携帯電話会社と結んでいればスマートフォンをアクセスポイントとして用いることができる。つまり外部からの旬な情報を高速に取得できるというわけ。

MDV-Z701はパイオニアのスマートループ情報を利用できるので、リアルタイムに近い交通情報を取得して渋滞を避けた道を選んだり、すいている駐車場を瞬時に探したりすることができるのも高速通信ならではだ。周辺で一番安いガソリンスタンドを探すこともでき、開通が予定されている道路の情報やオービスデータのダウンロードも、一部有料ではあるが可能となる。

Wi-Fi接続は音楽を楽しむにも有効だ。スマートフォンに収録した音楽をケーブルの接続なしにMDV-Z701で高音質再生することができる。面倒な操作をしなくても、スマートフォンをバッグの中に入れたままで、いつも聴いている音楽が車内で楽しめるというわけだ。

スマートフォンとの連携機能で今回新しく採用されたのが音声認識。現在のところアンドロイドだけに用意されるアプリだが、これを使えば住所を音声入力して目的地に設定することができる。また、曖昧な施設名でも候補を呼び出すフリーワード検索などが手を使わずに操作できる。もちろんハンズフリー通話も可能だが、これはWi-FiではなくBluetoothを利用する。

このほかスマートフォンアプリに関するものとしては「NaviCon」対応がある。NaviConはデンソーが作ったカー用アプリで、カーナビの地図スクロールを後席から操作したり、NaviConの地図からカーナビに目的地を設定したりすることができるほか、多くの一般アプリをカーナビで使えるようにできる連携機能もある。

■AV機能も一段と充実

ケンウッドはオーディオメーカーだけにカーナビのAV機能充実には以前から熱心で、MDV-Z701でも音楽機能の充実ぶりはたいしたもの。前述したアンドロイドに収録した曲のワイヤレス再生もそのひとつだが、ほかにも走行ロケーションや時間、天気に合わせて選曲・提供するレコメンデーション型音楽配信サービス「music Chef」に対応するなど、ここでもスマートフォンとの連携が話題だ。
もちろんiPodやiPhone(5/5s/5c対応ケーブル付属)収録の音楽や動画再生は可能で、音楽CDからSDカードへのリッピングには4倍速で対応しているし、本体のパーツ見直しなどによる音質向上も図られるなど、最新のAVナビとして押さえられるべきところはしっかり押さえられた内容となっている。

(文=尾澤英彦)

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