「水野和敏的視点」 vol.35 「ホンダ・オデッセイ アブソルートEX」

2014.02.07 mobileCG

「水野和敏的視点」 vol.35 「ホンダ・オデッセイ アブソルートEX」

R35型「日産GT-R」の生みの親、育ての親であるだけでなく、レース界での活躍やセダンの進化への貢献など、自動車の世界で数々の成果を上げてきた水野和敏氏が、本音でクルマを語り尽くす『mobileCG』の特集「水野和敏的視点」。今回の主役は「ホンダ・オデッセイ」。発想を大転換して、よりミニバンらしい路線に改められた新型を、ミスターGT-Rはどう見ているのか?


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ホンダ・オデッセイ アブソルートEX
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4830×1820×1685mm/ホイールベース:2900mm/車重:1830kg/駆動方式:FF/エンジン:2.4リッター直4 DOHC 16バルブ/トランスミッション:CVT/最高出力:190ps/6400rpm/最大トルク:24.2kgm/4000rpm/タイヤ:(前)225/45R18 (後)225/45R18/価格:358万5000円
ホンダ・オデッセイ アブソルートEX
    ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4830×1820×1685mm/ホイールベース:2900mm/車重:1830kg/駆動方式:FF/エンジン:2.4リッター直4 DOHC 16バルブ/トランスミッション:CVT/最高出力:190ps/6400rpm/最大トルク:24.2kgm/4000rpm/タイヤ:(前)225/45R18 (後)225/45R18/価格:358万5000円 拡大

■世界に誇れる超低床技術

今回は、「ホンダ・オデッセイ」を俎上(そじょう)に載せましょう。編集部が用意してくれたのは「オデッセイ アブソルートEX」。直噴の2.4リッターを積んだ“走り”志向のオデッセイです。7人乗りのFFモデル。車両本体価格は、358万5000円です。

私の中では、オデッセイは代々「一生懸命に“乗用車”を追いかけてきた」印象があります。そのため、ミニバンといえども、できるだけ車高を抑えてきました。ところが近年、そうしたアプローチがユーザーの期待値とずれ始めてしまった。そこで新型では、背を少し高くして、室内高についてはしっかり確保してきました。「ミニバンの王道」に対して、過不足のない構成としてきたわけです。

世の中、演歌が好きな人がいれば、AKB48のファンもいる。でも、そうした人たちに、演歌でもAKBでもない中途半端なモノを提供したって、買う人はいません。だからニューオデッセイでは、しっかり演歌の方を向けてきた。つまり、志向をより明確にして、わかりやすくしてきたのだと思います。

新型は、これまでの4枚ヒンジドアを諦め、左右のリアにスライドドアを設けました。ミニバンボディーの定番ですね。開発者として「頑張ったな」と思うのは、車高を上げるにあたり、ただルーフを高くするのではなく、フロアを低めることで、車高アップ分以上に室内高を稼いでいること。専用の薄型燃料タンクをつくったり、排気系の取り回しを工夫したりで大変だったでしょうが、ユーザーへの責任をしっかり果たしています。(つづく)

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(語り=水野和敏/まとめ=青木禎之<Office Henschel>/写真=小林俊樹)

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