BMW、2014年は新体制でSUPER GTに参戦

2014.02.17 自動車ニュース
発表会場となったBMW Group Studioに置かれた、2014年の参戦マシン。
発表会場となったBMW Group Studioに置かれた、2014年の参戦マシン。

【SUPER GT 2014】BMW、2014年は新体制でSUPER GTに参戦

2014年2月17日、SUPER GTのGT300クラスにエントリーするBMW Sports Trophy Team Studie(BMWスポーツ・トロフィー・チーム・スタディー)の参戦発表会が、都内で開催された。

フォトセッションに臨むキーマン。写真左から、BMWジャパンのアラン・ハリス社長、参戦マシンのドライバーを務めるヨルグ・ミューラー、荒 聖治。
フォトセッションに臨むキーマン。写真左から、BMWジャパンのアラン・ハリス社長、参戦マシンのドライバーを務めるヨルグ・ミューラー、荒 聖治。
チーム代表と監督を兼任するStudieの鈴木康昭氏。
チーム代表と監督を兼任するStudieの鈴木康昭氏。
2014年シーズンを戦う「BMW Z4 GT3」。車体中央にロゴが見えるSteiff(シュタイフ)はメインスポンサー。テディベアなどを扱うぬいぐるみメーカーとして知られる。
2014年シーズンを戦う「BMW Z4 GT3」。車体中央にロゴが見えるSteiff(シュタイフ)はメインスポンサー。テディベアなどを扱うぬいぐるみメーカーとして知られる。
「BMWを知り尽くしたドライバー」と評されるヨルグ・ミューラー。おどけながらも、力強くレースへの意気込みを語った。
「BMWを知り尽くしたドライバー」と評されるヨルグ・ミューラー。おどけながらも、力強くレースへの意気込みを語った。
ミューラーとタッグを組むのは“ルマン・ウィナー”荒 聖治。「ヨルグから色々なことを学び、自分も“BMWな男”になりたい。久々に血が騒ぎます」。
ミューラーとタッグを組むのは“ルマン・ウィナー”荒 聖治。「ヨルグから色々なことを学び、自分も“BMWな男”になりたい。久々に血が騒ぎます」。

BMW、2014年は新体制でSUPER GTに参戦の画像

■ドライバーもサポートも強力

BMW車専門のカスタマイズ・ショップとして名高いStudieは、2011年にグッド・スマイル・レーシング(GSR)とのコラボレーションでGSR&Studie with TeamUKYO を設立し、「BMW Z4 GT3」でGT300クラスに挑んできたが、今季からはGSRとは別にTeam Studieとして参戦。これをインポーターであるBMWジャパンが強力にサポートする形で新チームは立ち上げられた。

BMWジャパンは昨年からGSR&Studie with TeamUKYOをサポートしていたが、今季より支援の枠は大幅に拡大されたもよう。その証拠に、彼らがGT300クラスで走らせるZ4 GT3は、白地に青、紺、赤の3本ストライプが入ったBMWワークスカラーで彩られているほか、ドライバーにはBMWワークスの一員として知られるヨルグ・ミューラーを起用(チームメイトはルマン・ウィナーの荒 聖治)。そして財政面だけでなく技術面でもBMWジャパン、BMW AG、BMWモータースポーツなどが支援するもようである。

発表会の席上、あいさつに立ったStudieの鈴木康昭代表は、BMWジャパンとともにGT300クラスに参戦することになった経緯について「海外では各国にBMWとタッグを組んでモータースポーツに参戦するレーシングチームが必ず存在する。これと同じように、私たちもBMWジャパンと組んでレースに挑み、BMWのスポーツモデル、とりわけMモデルのPRや拡販に協力したかった」と語るとともに、「ここ数年、GT300クラスでも自動車メーカーの強力なサポートを得て参戦するチームが増えてきた。彼らに立ち向かうには、私たちもBMWジャパンと組む以外に方法がないと考えた」と言明。インポーターとともに戦うことがBMWの名誉を守ると同時に、メーカーのPR活動にも活用されやすくなる点が今回のような参戦形態をとった理由だと説明した。

1990年代前半に開催されたJTCCにBMWワークスのシュニッツァーが参戦する様子を目の当たりにした鈴木代表は、その圧倒的な強さとスタイリッシュなことに感銘を受け、これがZ4 GT3によるGT300クラス参戦への布石になったという。以来、BMWのレース活動に何とかして協力したいと考えてきたそうだが、今季のチーム体制はまさに彼の理想が実現したものといえる。

ところで、Studieは車両規則が共通化されたDTM車両を日本に持ち込み、SUPER GTのGT500クラスに参戦する意向を持っているとも報じられていたが、これについて鈴木代表は「正直、2年くらい前まではそういう思いもあった。ただし、現状のままBMWがSUPER GTに参戦するのは難しい。それが実現するのは早くても2016年、おそらく2017年か2018年になる」と語り、現状ではその計画が具体化していないことを認めた。
ちなみに、BMWジャパンのアラン・ハリス社長はStudieを「BMW専門としてはアジア最大のカスタマイズ・ショップ」と説明した。いうまでもなくStudieのレース活動は鈴木代表の熱い情熱に支えられたモノだが、「BMWが売れればStudieがもうかる」というのもひとつの真理。つまり、BMW Sports Trophy Team Studieは鈴木代表の「趣味と実益を兼ねたレース活動」とも捉えられる。彼らの健闘を期待したい。

(文=大谷達也<Little Wing>/写真=webCG)

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