「水野和敏的視点」 vol.37 「ランドローバー・レンジローバー スポーツ」

2014.02.21 mobileCG

「水野和敏的視点」 vol.37 「ランドローバー・レンジローバー スポーツ」

R35型「日産GT-R」の生みの親、育ての親であるだけでなく、レース界での活躍やセダンの進化への貢献など、自動車の世界で数々の成果を上げてきた水野和敏氏が本音でクルマを語り尽くす『mobileCG』の特集「水野和敏的視点」。今回の主役は新型「レンジローバー スポーツ」。軽量・堅牢なオールアルミ製モノコックと、より洗練されたサスペンションを得た新型は、ミスターGT-Rをうならせることができるか?


新型「レンジローバー スポーツ」にはオールアルミモノコックが採用された。(写真提供:ジャガー・ランドローバー)

「ランドローバー・レンジローバー スポーツ オートバイオグラフィー ダイナミック」
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4855×1985×1800mm/ホイールベース:2920mm/車重:2450kg/駆動方式:4WD/エンジン:5リッターV8 DOHC 32バルブ スーパーチャージャー/トランスミッション:8AT/最高出力:510ps/6500rpm/最大トルク:63.8kgm/2500rpm/タイヤ:(前)275/40R22 (後)275/40R22/価格:1260万円

■ステアリングはもっと“スポーツ”でもいい

今回はランドローバーの最新モデル「レンジローバー スポーツ」に乗ってみましょう。
「ポルシェ・カイエン」に対抗する、ランドローバーのスポーティーなポジションに位置するSUV。先代は「ディスカバリー3」のインテグレーテッド・ボディー・フレームの上に、母屋たるメインボディーを載せていましたが、昨2013年3月のニューヨーク国際モーターショーで発表された新型は、「レンジローバー」同様、オールアルミのモノコックとなりました。

日本に輸入されるのは、スーパーチャージャーで過給する5リッターV8(510ps)を積んだ「オートバイオグラフィー ダイナミック」(1260万円)と、3リッターV6スーパーチャージド(340ps)の「HSE」(903万円)、そして同「SE」(798万円)です。いずれも、トランスミッションは8段ATになります。

今回の試乗車は、最上級の5リッターモデル。「コマンド・ドライビング・ポジション」と呼ばれる、着座位置の高い運転席に座ってみると、シンプルなインテリアが目の前に広がります。全体にハイクオリティーで、キレイにまとまっています。さすがに、ブランドとしての造り込みと風格がにじみ出ています。

全長は4855mm、全幅は2mに迫る1985mmで、全高は1800mm。車体寸法のわりには小径のステアリングホイールを握って動き始めると……。
20km/h以下の低速域では、ステアリング操作に対するボディーの反応がひどく遅れますね。ハンドルを切ってその後、何の反応もなく、しばらくはそのまま。後になってグイッと鼻先が曲がってきます。「アレ!? 切り足りなかったかな?」と思うくらい遅れがひどく、後から曲がりだすので、どうかするとハンドルを切りすぎてしまい、後で戻すぐらいの操作になっちゃいますね。

これがランドローバーなりの“味つけ”なのでしょうけれど、個人的には「ものすごい違和感」を覚えます。本当にこれで、ぬかるみからの脱出や雪道轍(わだち)路走行での微妙なハンドル操作ができるのでしょうか?

私はとかくスポーツカー人間と思われがちですが、実はスポーツSUVの開発も相当やってきたのです。(つづく)

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(語り=水野和敏/まとめ=青木禎之<Office Henschel>/写真=小林俊樹、ジャガー・ランドローバー)

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