日産、2014年シーズンの勝利に意欲【SUPER GT 2014】

2014.02.23 自動車ニュース
2014年シーズンのSUPER GTを戦う、GT500クラスの「GT-R」。写真はニスモの23号車。

【SUPER GT 2014】日産、2014年シーズンの勝利に意欲

2014年2月23日、日産自動車とそのモータースポーツ活動を担うニッサン・モータースポーツ・インターナショナル(以下ニスモ)は、2014年のモータースポーツ活動計画発表会を開催した。

マシンの傍らでマイクを握るのは、宮谷正一ニスモ社長。「ファンのみなさまに、モータースポーツのわくわく感を届けたいと思っています」。
ニスモのチーム監督を務める鈴木 豊氏(写真奥のモニター内)も登壇。マシンの基本コンポーネンツはライバルと共通であることから、「エンジンと空力が勝負を決める」などと語った。
発表会に臨む、GT500クラス4チームの監督およびドライバー。
こちらはGT300クラスにエントリーするNDDP RACING with B-MAXのマシン。
4チームの総監督は、2013年と同様に柿元邦彦氏が務める。「(タイトルが取れなかった)昨シーズンのことは忘れました」としながらも、今季の必勝を誓った。

■“30周年の勝利”に向かって

今回の発表会は、横浜にある日産のグローバル本社ギャラリーで開催された。ただしその内容は、すでに(2月14日)プレスリリースを通じて明らかにされており、会そのものも、報道関係者だけでなく一般のファンが自由に参加できる形とされるなど、“日産関係者による決意表明会”的な意味合いが強かったように思う。

会の冒頭で登壇したニスモの宮谷正一社長は、「今年はニスモ創立30周年。記憶に残る戦績を残し、後々まで記憶される年にしたい」とあいさつ。続いて今年の活動計画の概要が発表されたのだが、それらの中では、オンデマンド型の電力駆動レーシングカー「ZEOD RC」をルマン24時間の特別参戦枠“ガレージ56”より投入することや、日産生え抜きのドライバーである千代勝正を世界でもっとも注目度の高いGT3レースである「ブランパン耐久シリーズ」に参戦させることなど、グローバルな活動が目を引いた。

いっぽうの国内では、今季もSUPER GTのGT500クラスとGT300クラスに参戦。このうちGT500クラスでは、DTMと共通の車両規則に準じた「GT-R」を新たに開発し、これを昨年と同じ計4チームに供給する。

ドライバーの顔ぶれは、まずワークスチームであるニスモが、TEAM IMPUL(以下インパル)から移籍した松田次生とチームに残留するロニー・クインタレッリのコンビ。インパルはコンドー・レーシングから移籍の安田裕信と残留するJ.P・デ・オリベイラのふたりとなり、コンドー・レーシングはチームに残留するミハエル・クルムのチームメイトとしてGT300からステップアップする佐々木大樹を起用。MOLAでは、残留する本山 哲とニスモから古巣に戻る格好となった柳田真孝がコンビを組む。

いっぽうのGT300クラスには、GT3仕様のGT-Rが5台程度参戦するもよう。このうち、日産のドライバー育成プログラムであるNDDPがエントリーする1台には、ドライバーである星野一樹選手のチームメイトとしてスペイン出身のルーカス・オルドネスを起用する。オルドネスはグランツーリスモでの速さが認められてホンモノのレーシングドライバーに転身するドライバーズ・プログラム、日産GTアカデミーの初代勝者。彼の速さがどこまでレースの実戦で通用するのか、今年はSUPER GTを通じて知ることができるようになるわけだ。

なお、2014年モデルのGT500クラス向けGT-Rについては、車両開発を担当した鈴木 豊 ニスモチーム監督が「当初はエンジンや駆動系のトラブルが発生しましたが、これらはすでに収まっています。ニューモデルは非常にいい空力性能を出しているので、今年はタイトル奪還をテーマに戦っていきます」と説明した。

さらに、コンドー・レーシングは日産自動車大学校とともにGT3仕様のGT-Rでスーパー耐久シリーズにエントリー。そしてNDDPが参戦してきた全日本F3選手権については、Nクラスと呼ばれる入門カテゴリーから今季は最高峰のCクラスにステップアップし、昨年よりエントリーしているトヨタ・トムスや無限ホンダ、戸田レーシングなどと覇を競うことになった。
ライバルメーカーとはひと味違うモータースポーツ活動に取り組む日産に、今後も注目していきたい。

(文=大谷達也<Little Wing>/写真=webCG)

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