「Sクラスクーペ」に“自動リーン”機構を採用【ジュネーブショー2014】

2014.03.10 自動車ニュース
プレスコンファレンスでは、ダイムラーのディーター・ツェッチェ会長が「Sクラスクーペ」を披露。
プレスコンファレンスでは、ダイムラーのディーター・ツェッチェ会長が「Sクラスクーペ」を披露。

【ジュネーブショー2014】「Sクラスクーペ」に“自動リーン”機構を採用

ダイムラーがジュネーブショーで発表した「メルセデス・ベンツSクラスクーペ」。この新しい大型クーペの見どころは、流麗なスタイリングだけではない。これはカーブを曲がる時、車体をわずかに傾斜(リーン)させてハンドリングと乗り心地を改善する「アクティブカーブチルティング」機能など、注目すべき新機軸が投入されている。

ディーター・ツェッチェ会長と「Sクラスクーペ」。
ディーター・ツェッチェ会長と「Sクラスクーペ」。
プレスコンファレンスの様子。
プレスコンファレンスの様子。
メルセデス・ベンツ・ブースの様子。
メルセデス・ベンツ・ブースの様子。
 
「Sクラスクーペ」に“自動リーン”機構を採用【ジュネーブショー2014】の画像

■まずは4.7リッターV8ツインターボから

メルセデス・ベンツSクラスクーペは、現行「Sクラス」をベースとする最高級2ドアクーペである。「CLクラス」の後継モデルだが、かつてはフラッグシップのクーペモデルは「SEC」「SEクーペ」や「Sクーペ」などと呼ばれていた。事実上、昔の呼称に戻ったわけだが、これでクラスの異なる「Cクラス」や「CLA」と混同される恐れはなくなった。

最新のメルセデスのデザイントレンドに沿った彫刻的なスタイリングは、2013年秋のフランクフルトショーに出展された「コンセプトSクラス クーペ」とほとんど変わりない。全長×全幅×全高=5027×1899×1411mmというボディーサイズは先代CLよりやや短く、わずかに幅広く、低いが、実質的には変わらないと言っていい。ホイールベースは2945mmで、Sクラス(ショート)より90mm短縮されている。

エンジンは今のところ「S550ロング」と同じ、最高出力455ps、最大トルク71.3kgmを発生する4.7リッターV8ツインターボのみで、これを搭載したモデルが「S500クーペ」と呼ばれる。

傾斜角は最大2.5度、MBCと連携して作動

現行Sクラスは、車載のステレオカメラで前方15mの路面状況を立体的に解析し、そこを通過する前にサスペンションの減衰力を調整する世界初の「マジックボディコントロール(MBC)」をオプション設定して話題を呼んだ。SクラスクーペはそのMBCに、これまた量産車としては世界初という「アクティブカーブチルティング」機能を加えた。やはりステレオカメラで前方15mの道路の曲率を解析し、カーブを曲がる際にオートバイのように車体を内側に傾けるというものである。傾斜角は路面の角度と進入速度によって最大2.5度まで、車速が30~180km/hの間で作動するという。

もうひとつ、Sクラスクーペに新たに採用されたオプションは、スワロフスキー・クリスタルを使ったLEDライト。現行Sクラスと同様、Sクラスクーペもライトの光源はすべてLEDだが、このオプションでは、ヘッドライトユニットに収められたデイライトとウインカーに、左右それぞれ47個のスワロフスキーLEDを使っている。

この大きく、豪華で高性能なSクラスクーペは、2014年の下期に発売予定という。

(文=沼田 亨/写真=ダイムラー)

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