第342回:波乱のベルトーネ、トルコ企業が救済か?

2014.04.11 エッセイ

東方から救いの手?

「経営危機にあるイタリアのカーデザイン会社『ベルトーネ』を、トルコ企業『カーサン』が買収した」と、トルコの新聞『デイリー・ハリエット』が伝えたのは、2014年3月31日のことだ。
記事によると、カーサンはすでにトリノ郊外グルリアスコの同社ミュージアムも購入し、法的整理後のベルトーネも買収することを視野に入れているとしているが、カーサン自体は翌日の4月1日に一連の買収の事実を否定している。

ベルトーネの経営危機は、深刻さを増している。2014年3月18日付のイギリスの『ザ・テレグラフ電子版』は、法的整理の準備に入っていることを、同社の広報担当者が明らかにしたと報じた。加えて、2014年4月末までに支援する適切な企業が見つからない場合、ベルトーネは閉鎖されるとしている。

カーサンはトルコ北西部ブルサを本拠地とする商用車メーカー。1966年にメルセデス・ベンツの現地生産からスタートし、現在はプジョー製バンやヒュンダイ製トラックの現地生産を行っている。

2005年「キャデラック・ヴィッラ」。欧州におけるベルトーネの関連報道は、大半が黄金時代といえる1960~80年代の作品を紹介しているので、筆者はここ約10年のコンセプトカーを振り返ろう。
2005年「キャデラック・ヴィッラ」。欧州におけるベルトーネの関連報道は、大半が黄金時代といえる1960~80年代の作品を紹介しているので、筆者はここ約10年のコンセプトカーを振り返ろう。

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大矢 アキオ

大矢 アキオ

コラムニスト。国立音楽大学ヴァイオリン専攻卒にして、二玄社『SUPER CG』元編集記者、そしてイタリア在住20年という脈絡なき人生を歩んできたものの、それだけにあちこちに顔が広い。今日、日本を代表するイタリア文化コメンテーター。10年以上にわたるNHK『ラジオ深夜便』リポーター、FM横浜『ザ・モーターウィークリー』季節ゲストをはじめラジオでも活躍中。『Hotするイタリア』『イタリア発シアワセの秘密 ― 笑って! 愛して! トスカーナの平日』(ともに二玄社)、『カンティーナを巡る冒険旅行』『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(ともに光人社)、電子書籍『イタリア式クルマ生活術』(NRMパブリッシング)など数々の著書・訳書あり。