ホットハッチのど真ん中
スズキ・スイフトスポーツ(FF/6MT)【短評】
スズキ・スイフトスポーツ(FF/6MT)
……174万3000円
ホットハッチ受難の時代に、一人気を吐く「スイフトスポーツ」。新型はいかなる進化を遂げたのだろうか。箱根のワインディングロードで試した。
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タイヤひと転がりで「オッ!」
晴れわたった箱根スカイラインから料金所を抜け、試乗会場へと戻る。「スズキ・スイフトスポーツ」のステアリングホイールを握り、ギアを変えながら、「年末に、ずいぶんといいクルマに出会っちゃったなァ」とニンマリする。
ベースとなる「スイフト」がモデルチェンジをしてから1年余り。新旧の外観の違いは、よほどのマニアが見ないと区別がつかないような地味なものながら、内容の充実は著しい――そんなスイフトの変わりぶりが、エンジンをパワーアップし、足まわりをチューンした同シリーズきってのホットバージョン、スイフトスポーツでも踏襲された。
「WRC(世界ラリー選手権)」のエントリー部門とでもいうべき「JWRC」に出場していたスイフトスポーツ。「チャンピオンイエロー4」と名付けられた、ラリーカーのイメージカラーにペイントされた試乗車に乗り込む。ざっくりとした生地のスポーツシートは、座面、背もたれとも大仰なサイドサポートが生えていて、「ウレタンの厚みで大きな横Gを受けとめん」といわんばかりの、少々武骨な形状だ。赤い「Sport」の刺しゅうとステッチがスペシャル感を高める。
「タイヤひと転がりでクルマがわかる」とは某大家の言葉だが、新型スイフトスポーツもステアリングホイールを握って走りだしたとたん、「オッ!」と思わせるものがある。ステアリングの剛性感が高い。ゆるゆると動き出した段階でも、ステアリング操作とクルマの動きとの直結感が明確で、これからの「走り」に大いに期待を持たせる。実際、新しいスイフトスポーツは、山道を走らせてもすばらしいものだった。
- PAGE 1 > タイヤひと転がりで「オッ!」
- PAGE 2 > 高まったスタビリティー
- PAGE 3 > 演出がない“素”の楽しさ
- PAGE 4 > 「GTI」に憧れた世代へ
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