新型「メルセデス・ベンツSLクラス」受注始まる

2011.12.16 自動車ニュース
新型「メルセデス・ベンツSLクラス」
新型「メルセデス・ベンツSLクラス」受注始まる

新型「メルセデス・ベンツSLクラス」受注始まる

独ダイムラーは新型「メルセデス・ベンツSLクラス」の概要を発表。2011年12月15日に、本国で受注を開始した。

■軽く、大きく、滑らかに

擬装を施したテスト車両の画像と技術的特徴を公開してから1カ月弱、1954年に登場した初代「300SL」から数えて6代目となる新型「SLクラス」の概要が明らかになった。

「SL」という車名の由来である「sportyかつlightweight」への原点回帰を図ったという新型「SL500」と「SL350」。最大の特徴は、メルセデスの量産市販車としては初めてオールアルミ製ボディーシェルを採用し、大幅な軽量化を実現したことである。

「SL」の伝統を尊重しつつ、新味を加えたというスタイリングは、いささか乱暴にいえば現行「SL」と「SLS AMGロードスター」をミックスしたような雰囲気。全長4612mm、全幅1877mmというボディーサイズは 、現行モデルより50mm長く、57mm幅広くなった。
にもかかわらず、いまのスチールボディーより110kg軽いアルミボディーの採用をはじめとする軽量化により、車重は「SL500」で125kg軽い1785kg、「SL350」では140kgも軽い1685kgに収まっている。
アルミボディーは軽量なだけでなく、剛性も向上。また空力特性も一段とレベルアップし、Cd値は「SL350」で0.27という。

また、現行モデルから装備された、わずか10数秒でクーペからオープンに変身する「バリオルーフ」には、これまでのメタルトップとガラスルーフのほかに、すでに「SLK」に採用されている、ガラスルーフの色が透明からダークブルーに変わってサンシェードの役割を果たす「マジックスカイコントロール」がオプション設定された。

■燃費は大幅アップ

2種類のエンジンも新しい。「SL500」のV8は先代より800ccほどスケールダウンした4663ccだが、ツインターボの装着により最高出力435ps、最大トルク71.4kgmを発生。これまでに比べ、パワーは12%、トルクは32%も増強されたことになる。いっぽう「SL350」のV6は、現行型とほぼ同じ3499cc。最高出力は316psから306psへと10ps低下したものの、最大トルクは36.7kgmから37.7kgmへと増大している。
双方とも「ECO start/stop」と呼ばれるアイドリングストップ機構を備え、軽量化と相まって、燃費は「SL500」で22%、「SL350」では30%近くも改善された。

軽量かつ剛性の高いボディーとパワフルなエンジン、そして改良されたシャシーによって、よりスポーティーで機敏な走りを実現したという新型「SL」。パフォーマンスは、0-100km/h加速における現行モデルとの比較で、「SL350」が0.3秒速い5.9秒、「SL500」が0.8秒速い4.6秒と発表されている。

■ユニークな新技術も

アルミボディーとともに、先頃発表された新型「SL」の技術的特徴が、「MAGIC VISION CONTROL(マジック・ビジョン・コントロール)」と「FrontBass(フロントバス)」。「MAGIC VISION CONTROL」は、ウォッシャー液の噴出機能を備えたワイパーブレードにより、いつ何時も良好な視界が保たれるワイパー/ウォッシャーシステム。「FrontBass」は、ボディーのスカットル(エンジンルームと室内の隔壁)付近に埋め込んだスピーカーユニットを中心に、オープンの際にもよりクリアでダイナミックなサウンドが楽しめるというオーディオシステムである。

いつものことだといえばそれまでだが、自ら「ラグジュアリーロードスターの新たなスタンダード」と呼ぶ新型「SLクラス」に対する、メルセデスの自信は相当なもの。例えばディーター・ツェッチェ ダイムラー会長は、以下のようにコメントしている。
「現在、世界には9億台を超えるクルマが走っており、モデル数にすれば数千種類はあるだろう。しかし、そのなかで偶像視されるモデルはほんの一握りしかなく、そのうちのひとつが、われらが『SL』である。『SL』は、スタイルとステータスを備え、究極の快適性と豪華さ、そして驚くべきスポーティーさとダイナミズムを持ち合わせたモデルである」。

今回明らかにされた、新型「SLクラス」の価格は以下のとおり。
・SL350ブルーエフィシェンシー:9万3534ユーロ(約945万円)
・SL500ブルーエフィシェンシー:11万7096ユーロ(約1182万円)

正式デビューは、2012年1月の北米デトロイトショーが予定されている。

(文=沼田 亨)

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