「水野和敏的視点」 vol.53 「日産スカイライン350GT ハイブリッド」(後編)

2014.06.13 mobileCG

「水野和敏的視点」 vol.53 「日産スカイライン350GT ハイブリッド」(後編)

R35型「日産GT-R」の生みの親、育ての親であるだけでなく、レース界での活躍やセダンの進化への貢献など、自動車の世界で数々の成果を上げてきた水野和敏氏が本音でクルマを語り尽くす『mobileCG』の特集「水野和敏的視点」。今回は新型「スカイライン」の2回目。話題のステアバイワイヤ機構や日産自慢のハイブリッドシステムは、スカイラインの名にふさわしい走りの礎となっているか? ミスターGT-Rがステアリングを握り、考えた。


「水野和敏的視点」 vol.53 「日産スカイライン350GT ハイブリッド」(後編)の画像

「水野和敏的視点」 vol.53 「日産スカイライン350GT ハイブリッド」(後編)の画像

「水野和敏的視点」 vol.53 「日産スカイライン350GT ハイブリッド」(後編)の画像
日産スカイライン350GT ハイブリッド タイプSP
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4800×1820×1440mm/ホイールベース:2850mm/車重:1800kg/駆動方式:FR/エンジン:3.5リッターV6 DOHC 24バルブ/モーター:交流同期電動機/トランスミッション:7AT/エンジン最高出力:306ps/6800rpm/エンジン最大トルク:35.7kgm/5000rpm/モーター最高出力:68ps/モーター最大トルク:29.6kgm/タイヤ:(前)245/40RF19 (後)245/40RF19/車両本体価格:541万5120円
日産スカイライン350GT ハイブリッド タイプSP
    ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4800×1820×1440mm/ホイールベース:2850mm/車重:1800kg/駆動方式:FR/エンジン:3.5リッターV6 DOHC 24バルブ/モーター:交流同期電動機/トランスミッション:7AT/エンジン最高出力:306ps/6800rpm/エンジン最大トルク:35.7kgm/5000rpm/モーター最高出力:68ps/モーター最大トルク:29.6kgm/タイヤ:(前)245/40RF19 (後)245/40RF19/車両本体価格:541万5120円

■「スカイライン」にふさわしい精度感があるか?

前回、「スカイライン350GT ハイブリッド」に使われているステアリング舵角(だかく)センサーは、VDC(ビークル・ダイナミクス・コントロール)の制御に使われている通常のセンサーに近いもののようだという指摘をしました。また、駆動用のモーターユニットも既存の、ごく普通のモーターとギアの組み合わせのようだとも言いました。今回はまずはこれらの点について、掘り下げてみたいと思います。

早速、スカイラインで一般道に出てみましょう。車速を低く抑えつつ、ステアリングを丁寧に、少しずつゆっくりと切りながら走ってみます。するとどうしたことか、思ったようにクルマが反応しません。舵角センサーのピッチが粗いために微小領域の変化に対するセンシングが鈍く、「細かな操舵には一瞬、無反応で、切り増してやると動く」という現象が見られます。

続いて、ステアリングを左、右と素早く連続的に転舵してみます。すると、モーターのイナーシャ(慣性)が残ってしまって反応しない、まるでタイヤとハンドルの関係が途切れてしまっているかのような領域もあります。さらに高速でコーナーに進入するとき、ステアリングをとてもゆっくり、かつ少しずつ操作すると、タイヤがデジタル的に、階段状に切れていくこともありました。

最新のハイテクデバイスというものは、本来、運転の安心感やスムーズさ、上質感などを高めることを目的として採用されます。しかしスカイラインの場合、皮肉なことにドライブすることをかえって難しくしてしまっている面があるのです。(つづく)

※この記事はmobileCG会員限定です。
mobileCG有料会員に登録すると続きをお読みいただけます。

(語り=水野和敏/まとめ=青木禎之<Office Henschel>/写真=小林俊樹)

 【mobileCGへのアクセス方法】

◇スマートフォンをお使いの方◇

「QRコード」読み取り機能搭載機種をお持ちの方はこちらからアクセスできます。
「mobileCG」「webCG」を検索いただいてもアクセスできます。

http://www.webcg.net

 

◇従来のケータイ版「mobileCG」はこちらから◇

「QRコード」からアクセスできます。

docomo:iMENU→メニュー/検索 → 趣味/娯楽 → クルマ/バイク → カーグラフィック
au:EZトップメニュー → カテゴリで探す → スポーツ・レジャー → 車・バイク→モバイルカーグラフィック
SoftBank:Yahoo!ケータイ → メニューリスト → 趣味・レジャー → クルマ・バイク → カーグラフィック

 

関連キーワード:
スカイライン日産

あなたにおすすめの記事
関連記事
  • 日産スカイラインGTS-R ETC出場車(1988年) 2017.5.24 画像・写真 欧州ツーリングカー選手権やスパ・フランコルシャン24時間レースに参戦。世界に挑んだ初めてワークス・スカイラインこと「スカイラインGTS-R ETC」が、日産名車生クラブによってレストアされることとなった。その姿を写真で紹介する。
  • 日産名車再生クラブが「スカイラインGTS-R」の再生に着手 2017.5.22 自動車ニュース 毎年、日産の歴史的名車をレストアしている日産名車再生クラブが、今年のレストア車である「1988年スカイラインGTS-R ETC(欧州ツーリングカー選手権)出場車」をメディアに公開した。作業開始は5月で、11月上旬の完成を目指すとしている。
  • ホンダCRF250ラリー(MR/6MT)【レビュー】 2017.11.11 試乗記 キーワードは「ザ・ダカールレプリカ」。ホンダがダカールラリーに投入するワークスマシンのイメージを受け継いだアドベンチャーモデル「CRF250ラリー」に試乗。乗るものを選ぶような足つき性の“悪さ”に、ホンダの心意気を感じた。
  • スズキVストローム250(MR/6MT)【レビュー】 2017.11.4 試乗記
  • ホンダ・モンキー50周年アニバーサリー(MR/4MT)【レビュー】 2017.10.28 試乗記