ジャガー、SUVコンセプト車を日本で初公開

2014.06.18 自動車ニュース
「ジャガーC-X17」
「ジャガーC-X17」

ジャガー、初のSUVコンセプト車「C-X17」を日本で初公開

ジャガー・ランドローバー・ジャパンは2014年6月17日、2013年秋のフランクフルトモーターショーで公開した、ジャガー初のSUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)のコンセプト車「C-X17」を国内で初公開した。6月18日に東京・青山のスパイラルガーデンで展示するほか、6月22~23日には大阪・梅田のグランフロント大阪でも展示する。

「リキッドゴールド」に塗られたこの「C-X17」は、2013年11月に広州モーターショーで披露された後、日本にやってきた。
「リキッドゴールド」に塗られたこの「C-X17」は、2013年11月に広州モーターショーで披露された後、日本にやってきた。
アルミの新アーキテクチャーは、まずは2015年に新型「XE」セダンで市販される予定。
アルミの新アーキテクチャーは、まずは2015年に新型「XE」セダンで市販される予定。
グローバルブランド・マネジャーのアンナ・ギャラガー氏。
グローバルブランド・マネジャーのアンナ・ギャラガー氏。

■アルミの次世代アーキテクチャーを採用

C-X17の最大の特徴は、英ジャガーカーズが次世代の軽量化技術として開発したアルミニウム合金製の新モノコックアーキテクチャー、iQ[Al]を採用していることだ。これまでにもジャガーはアルミニウム製のアーキテクチャーを高級車種の「XJ」や、2人乗りスポーツカーの「Fタイプ」などに採用してきているが、新アーキテクチャーはモジュールを用いたフレキシブルな構造を採っており、異なるクラスの車種に共通のアーキテクチャーを適用することを可能にしたほか、より軽量で、強度・剛性も高めているという。

この新アーキテクチャーは、ジャガーが2015年に発売を計画している新開発のC/Dセグメントの新型セダン「XE」にまず採用される予定だ。XEは、ダイムラーの「メルセデス・ベンツCクラス」やBMWの「3シリーズ」などと競合する車種だが、このクラスのプレミアム車としては初めて、総アルミニウム合金製の車体を用いることになる。

今回国内で初めて公開したC-X17は、コンセプト車ではあるが、ジャガー・ランドローバー・ジャパン マーケティング・広報部ディレクターの若林敬市氏は今回のC-X17の報道関係者向けイベントで「そう遠くない将来に実際のクルマになって出てくるだろう」と語る。

また、今回の発表イベントに合わせて来日したジャガーのグローバルブランド・マネジャーのアンナ・ギャラガー氏は、想定するC-X17の競合車種として、ポルシェの「マカン」、BMWの「X4」などを挙げており、SUVでありながらも、オフロード性能を重視した車種というよりは、よりデザインやスポーティーさを重視するユーザーを想定したモデルとなっている。

「C-X17」のインストゥルメントパネル。
「C-X17」のインストゥルメントパネル。
乗車定員は5人、後席は3人掛けとなる。2013年9月のフランクフルトモーターショーで公開された青い「C-X17」の乗車定員は4人(後席は左右独立式の2座)だった。
乗車定員は5人、後席は3人掛けとなる。2013年9月のフランクフルトモーターショーで公開された青い「C-X17」の乗車定員は4人(後席は左右独立式の2座)だった。
インテリア担当チーフデザイナーのサンディ・ボーイズ氏。
インテリア担当チーフデザイナーのサンディ・ボーイズ氏。
ボディーサイズは全長4718×全幅1959×全高1649mmと、幅の広さが特徴的。ホイールベースは2905mm。
ボディーサイズは全長4718×全幅1959×全高1649mmと、幅の広さが特徴的。ホイールベースは2905mm。

■シンプル&モダン路線のインテリア

C-X17の外観デザインは、ヘッドランプ形状やフロントグリル周りに、高級セダンのXJや「XF」と共通性を持たせる一方で、リアフェンダーの盛り上がりや、テールランプの形状は、Fタイプとの類似性を感じさせるものとなっている。このように、外観デザインは、C-X17がジャガーファミリーの一員であることをひと目で認識させるものとなっているが、一方でインテリアはこれまでのジャガー車とはまったく異なるシンプルでモダンな仕上げを採用した。

インテリアデザインの狙いについて、C-X17を担当したジャガーのアドヴァンスト・デザイン部門所属インテリア担当チーフデザイナーのサンディ・ボーイズ氏は「軽量な新開発のアーキテクチャーを採用していることを表現するために、ライトでシンプル、かつモダンな仕上げとした。ただし、それでチープにならないように、英国の伝統的なクラフトマンシップを融合することで、プレミアムさを表現した」と語る。

例えば、5人分用意されるシートは、室内スペースを有効に活用するために薄く設計されているが、英国のレザー専門メーカーとして有名なコノリー社製のレザーを用いた、タンと黒色のツートンカラーで、背中や腿(もも)に当たる部分には、ブローグ(靴などに施すパンチング)を型抜き整形することで、品質感を高めている。

また室内のセンターコンソールからリアシートまでクルマのセンタートンネルに設置した「インタラクティブ・サーフェス・コンソール」には相互接続した複数のタッチスクリーンが収められている。例えば、クルマに戻ってきたユーザーが、外で撮ってきた写真をコンソールに取り込むと、他の乗員とその写真を共有できるほか、フェイスブックやツイッターなどにアップロードすることも可能だ。

ただ、非常に完成度が高くすぐにも商品化できそうな外観デザインに対して、インテリアはコンセプト車としての「演出」が多く、商品化の段階ではかなり変更されそうだ。実際、グローバルブランド・マネジャーのギャラガー氏も、今回のインテリアテイストが市販車に反映されるかどうかについて「今の段階ではっきりしたことは言えない」と明言を避けた。

(文=鶴原吉郎/写真=webCG)

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