三菱、パイクスピークでのクラス優勝を報告

2014.07.03 自動車ニュース
「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム2014」にて、ゴールラインを通過する三菱の「MiEV Evolution III」。
「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム2014」にて、ゴールラインを通過する三菱の「MiEV Evolution III」。

三菱、パイクスピークでのクラス優勝を報告

三菱自動車は2014年7月3日、米コロラド州で開催された「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム(開催期間:6月23日~29日)」において同社チームがクラス優勝したのを受け、都内で記者会見を行った。

記者会見に臨む三菱の増岡 浩選手兼監督(中央)と、EVビジネス本部の岡本金典氏(左)、EV要素研究部の乙竹嘉彦氏(右)。
記者会見に臨む三菱の増岡 浩選手兼監督(中央)と、EVビジネス本部の岡本金典氏(左)、EV要素研究部の乙竹嘉彦氏(右)。
増岡選手は「ダウンフォースに耐えられずに、フロントのスポイラーが取れてしまった」「整備でS-AWCの配線をつなぎ忘れて、電子制御なしでコースを走るはめになった」などと、練習走行での苦労話も披露。
増岡選手は「ダウンフォースに耐えられずに、フロントのスポイラーが取れてしまった」「整備でS-AWCの配線をつなぎ忘れて、電子制御なしでコースを走るはめになった」などと、練習走行での苦労話も披露。
増岡選手のヘルメットと、風洞実験に用いた5分の1スケールの模型。
増岡選手のヘルメットと、風洞実験に用いた5分の1スケールの模型。
増岡選手が手に持っているのは、地図を刷りだし、コーナーの大きさや路面の特徴などを記載したもの。パイクスピークはブラインドコーナーも多いので、156カ所のコーナーの順番を、すべて暗記したのだとか。
増岡選手が手に持っているのは、地図を刷りだし、コーナーの大きさや路面の特徴などを記載したもの。パイクスピークはブラインドコーナーも多いので、156カ所のコーナーの順番を、すべて暗記したのだとか。
自身とグレッグ・トレーシー選手の、2つの表彰楯を手に、撮影に応じる増岡選手。
自身とグレッグ・トレーシー選手の、2つの表彰楯を手に、撮影に応じる増岡選手。

■3年目の悲願達成

パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム(以下パイクスピーク)とは、コロラド州に位置するパイクスピーク山の山岳路で行われる、タイムトライアル形式のモータースポーツイベントである。

三菱は2012年に電気自動車(EV)による参戦を開始。3年目となる今年は電気自動車改造クラスでのクラス優勝を目標とし、EVプロトタイプの「MiEV Evolution III」2台を擁して大会に臨んだ。

結果は、グレッグ・トレーシー選手が9分08秒188のタイムを記録し、クラス優勝を達成。増岡 浩選手も9分12秒204で同2位入賞を果たした。なお、総合ではトレーシー選手がトップのロマン・デュマ選手から2.387秒差の2位、増岡選手が3位となっている。

チーム監督を兼任した増岡選手は今大会について、「4つに分けられた区間のうち、最初の2つでは(総合優勝したデュマ選手の)ガソリン車が速かったが、後半は私たちのEVの方が速かった。あと1km、あと500mコースが長かったら、総合優勝できたかもしれない」とコメント。「皆さまの応援と会社の期待に応えられてうれしい。ここで得た技術を次世代の車両開発に生かしていきたい」と述べた。

■2015年大会への参加は未定

また、質疑応答では「トップ(今年優勝したデュマ選手)との約2.5秒のタイム差を詰めることは可能か」という問いに対し、車両開発に携わったEV要素研究部の乙竹嘉彦氏が「気象や路面の状況など、より幅広いシチュエーションに対応できるようサスペンションや制御を詰めたい」と回答。EVビジネス本部 本部長の岡本金典氏も「パイクスピークには150以上のコーナーがある。旋回性能を上げて、各コーナーで0.015秒ずつ詰めていけばいい。可能性は十分にある」と述べた。

ただ、当初から3年計画でパイクスピークに参戦していたこともあり、4年目となる2015年の参加については「今現在は全くの白紙」と、明確な回答を避けた。

また三菱全体の今後のモータースポーツ活動に関しては、2013年に参戦チームへのサポート(競技車両の製作やラリー期間中のエンジニア派遣など)という形で参加した「アジアクロスカントリーラリー」での活動を、2014年も継続すると回答。「EVやPHEVが参戦でき、走行データが取れる競技については、参戦を考えていきたい」と述べた。

(webCG)
 

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