【スペック】全長×全幅×全高=4400×1695×1850mm/ホイールベース=2725mm/車重=1340kg/駆動方式=FF/1.6リッター直4DOHC16バルブ(109ps/6000rpm、15.5kgm/4400rpm)/価格=197万4000円(テスト車=203万7000円/14インチアルミホイール+165R14タイヤ=6万3000円)

三菱デリカD:3 G(FF/4AT)【試乗記】

懐かしさと、誇らしさと、力強さと 2011.12.06 試乗記 三菱デリカD:3 G(FF/4AT)
……203万7000円
日産からOEM供給を受けて登場した、三菱の5ナンバーサイズミニバン「デリカD:3」。商用車ベースのミニバンに試乗し、あらためて気づいたこととは。

一昔前の運転感覚がよみがえる

高い座面に姿勢よく座り、ちょっと下めにあるシャフトが立ち気味のステアリングホイールを抱え込むようにして操舵(そうだ)する。最近じゃ、こんなドラポジのクルマは珍しい。一昔前の運転感覚がよみがえってきて、なんだかうれしくなる。ペダル操作だって、上から踏みつける感じだ。4段ATは、オートマチックトランスミッションらしさを存分に発揮し、変速の瞬間を明確にドライバーに伝えてくる。

「三菱デリカ D:3」は、少しばかり懐かしい気分を与えてくれる。その正体は、「日産NV200」だ。「スズキ・ソリオ」を「デリカD:2」に仕立てたのに続き、OEMで「Dライン」の充実を図っている。ミニバンの三菱オリジナルは「デリカD:5」だけということになる。三菱車はすでに日産から販売されているし、スズキに対しても「ミニキャブ・ミーブ」を提供することが決まっているから、持ちつ持たれつというわけだ。
D:2は元ネタとエンブレムしか違わなかったが、D:3はグリルの形も変えている。それでも、出自をできるだけわからなくしようとする日産のOEM流儀とは逆に、外見をいじろうという意欲はあまりないようだ。

NV200といえば、ニューヨークのイエローキャブに採用されたことで話題になった。2013年から、独占的にタクシー車両として供給されることになる。この形のクルマが黄色に塗られて、ニューヨーク中を走りまわるのだ。街の景観も一変するはずだ。コンペで競い合ったほかの2台はヒンジドアだったので、スライド式を採用しているこのクルマにアドバンテージがあったのだろう。ほかにもユーティリティーや燃費性能などでライバルを上回り、次世代タクシーに選定されたのだ。日本車の実力を見せつけた、誇らしい結果である。

フロントグリルとバッジは、デリカD:3の独自仕様となる。
三菱デリカD:3 G(FF/4AT)【短評】

三菱デリカD:3 G(FF/4AT)【短評】
こちらが2010年12月に発売された「日産バネットタクシー」。
三菱デリカD:3 G(FF/4AT)【短評】
三菱デリカD:3 G(FF/4AT)【短評】

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