ヨコハマ、デザートレース「バハ1000」に参戦

2014.08.30 自動車ニュース
2014年11月中旬に開催されるバハ1000に参戦する、Team GEOLANDERのマシンとドライバーの塙 郁夫選手。

ヨコハマ、デザートレース「バハ1000」に参戦

横浜ゴムは2014年8月30日、鈴鹿サーキットにおいて、デザートレース「BAJA(バハ)1000」への参戦発表会を行った。


まさにレーシングカーといった作りのインテリア。ご覧のとおり、左ハンドル仕様だ。
意気込みを語る、塙 郁夫選手。今回は、市販タイプのヨコハマタイヤで過酷なレースに挑む。

マシンの骨格をなすパイプフレームと、サスペンショントラベルの長さがよくわかるカット。タイヤのサイズはLT315/70R17で、“LT”はライトトラック=トラック用を示す。

バハ1000は、メキシコの砂漠を1000マイル(約1600km)にわたって走破する、デザートレースの一種。毎年11月に開催される。途中休息できる時間が一切ないことから、「世界最長のスプリントレース」とも呼ばれている。

ヨコハマは1991年の初参戦以来、これまで断続的にバハ1000に挑んでおり、1996年に新しいオフロードタイヤのブランド“ジオランダー”を立ち上げてからは、同ブランドのプロモーションとジオランダー製品の開発を目的として参戦。2002年には「クラス3i」で優勝するなど、これまでに何度も好成績を挙げてきた。

今回、ジオランダーを装着してバハ1000に挑むことになったのは、ラリードライバーの塙 郁夫(はなわ いくお)選手だ。塙選手は同じヨコハマのサポートを受けて、EVでパイクスピークスにも参戦しているが、これまでバハ1000に16回も参戦したことのあるベテラン。今回の挑戦のために、オリジナルのオフロードレーサーを開発し、クラスSV6にエントリーすることになった。

塙選手が開発したマシンは、自ら組み上げたスペースフレームに3.5リッターV6エンジンを搭載したもので、最高出力はおよそ400ps。サスペンションストロークはオフロードレーサーらしく、フロントは600mm、リアは550mmもあるが、駆動方式は意外にもRWD(後輪駆動)だという。SUV風に見えるボディーカウルのデザインは、ヨコハマ社内のデザイングループに所属する佐藤健一氏が担当した。

17回目のバハ1000挑戦に際し、塙選手は「ドライバーとしては誰にも負けたくないし、負けないつもりがあるから戦っている。ただし、バハ1000は経験のないドライバーには勝てない。自分は35年間の経験を生かして臨むので、期待されるような結果を近いうちに出したい」とその意気込みを語った。

このチャレンジで注目されるのは、塙選手の使用するタイヤが市販のジオランダーAT/S(サイズはLT315/70R17)そのものである点。実は、塙選手はパイクスピークにも市販品のヨコハマ・ブルーアースを装着して臨んでいることで知られる。
「私はこれまでもレース専用タイヤを使ったことがない。必ず市販用タイヤか、市販用タイヤの先行開発品を履いてバハ1000に参戦してきた。そうすることで市販用タイヤの進化を促すのが、自分の役割だ」と塙選手。今回の挑戦で得られたノウハウも、きっと将来登場するジオランダーに役立てられることだろう。

(文と写真=小林祐介)

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