「水野和敏的視点」 vol.69 「ボルボS60ポールスター」

2014.10.03 mobileCG

「水野和敏的視点」 vol.69 「ボルボS60ポールスター」

R35型「日産GT-R」の生みの親、育ての親であるだけでなく、レース界での活躍やセダンの進化への貢献など、自動車の世界で数々の成果を上げてきた水野和敏氏が本音でクルマを語り尽くす『mobileCG』の特集「水野和敏的視点」。今回は主役は「ボルボS60ポールスター」。ボルボがレースパートナーのポールスターと共同開発したコンプリートカーを、ミスターGT-Rはどう評価する?


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ボルボS60ポールスター
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4635×1865×1480mm/ホイールベース:2775mm/車重:1780kg/駆動方式:4WD/エンジン:3リッター直6 DOHC 24バルブ ターボ/トランスミッション:6AT/最高出力:350ps/5250rpm/最大トルク:51.0kgm/3000-4750rpm/タイヤ:(前)245/35ZR20 (後)245/35ZR20/車両本体価格:799万円
ボルボS60ポールスター
    ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4635×1865×1480mm/ホイールベース:2775mm/車重:1780kg/駆動方式:4WD/エンジン:3リッター直6 DOHC 24バルブ ターボ/トランスミッション:6AT/最高出力:350ps/5250rpm/最大トルク:51.0kgm/3000-4750rpm/タイヤ:(前)245/35ZR20 (後)245/35ZR20/車両本体価格:799万円

■800万円クラスの高級車なら……

今回の主役は「ボルボS60ポールスター」です。北欧随一のハンサムカー「ボルボS60」を、同じくスウェーデンのポールスター社がトータルチューンしたモデルです。ポールスター社はボルボのレースパートナーで、1996年の設立以来、BTCC(イギリスツーリングカー選手権)やWTCC(世界ツーリングカー選手権)などのレースを戦ってきました。ボルボにおけるポールスターバージョンの位置付けは、BMWでいうところの「M」、メルセデス・ベンツの「AMG」を目指したモデルと考えればわかりやすいでしょう。

試乗したS60ポールスターだけでなく、ワゴンの「V60ポールスター」もあり(販売台数から見たら、むしろこちらの方が主役かもしれません)、2車種合わせて全世界で750台の限定販売となっています。日本へはS60が30台、V60が60台割り当てられています。価格はS60ポールスターが799万円、V60ポールスターが819万円です。

さて、実際に車両を見ていきましょう。カタログモデルのどれよりも高価な800万円のボルボ……とちょっと驚きながら外観をチェックしていくと、この「レーベルブルー」と呼ばれる鮮やかなボディーカラーの、塗装の仕上がりが気になりました。塗装面への映り込みが歪(ゆが)んでしまっているのです。800万円という車両価格を考えると、もうちょっと頑張ってほしい……と思ってしまう塗装コンディションです。

車両の後部に回ると、トランクリッドにも気になるところがありました。リッドを支えるダンパーがかなり強力なので、大の大人でも、思いのほか力をこめないとスムーズに閉められないのです。私のような男性でもそう思うのですから、小柄で力も弱い女性にとっては決して楽ではないはず。また、これだけダンパーが強いと、雨上がりのリッドが汚れた状態で閉めたときに、手の汚れだって気になります。

ささいなことのようですが、こうした操作感は、「高級であること」に直結する重要な要素なのです。(つづく)

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(語り=水野和敏/まとめ=青木禎之<Office Henschel>/写真=小林俊樹)

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