カーナビ「イクリプス」2014年秋モデル発表

2014.10.16 自動車ニュース
「SZシリーズ」のトップモデルが9型大画面を擁する「AVN-SZX04i」。SZシリーズは専用の通信ユニットが同梱(どうこん)される。型番の04はシリーズが始まってから4世代目であることを示す。想定価格は20万円前後。
「SZシリーズ」のトップモデルが9型大画面を擁する「AVN-SZX04i」。SZシリーズは専用の通信ユニットが同梱(どうこん)される。型番の04はシリーズが始まってから4世代目であることを示す。想定価格は20万円前後。

カーナビ「イクリプス」2014年秋モデル発表

富士通テンは2014年10月15日、「ECLIPSE(イクリプス)」ブランドのカーナビ2014年秋モデルを発表した。従来のモデルを改良した「Zシリーズ」と、「つながるサービス」をテーマにした「SZシリーズ」の2本立て。同年11月上旬から発売される。

「SZシリーズ」の7型画面「AVN-SZ04i」。
「SZシリーズ」の7型画面「AVN-SZ04i」。
「SZシリーズ」の7型画面の右側に独立したハードボタンを配した200mmワイド版「AVN-SZ04iW」。7型の2モデルはいずれも12万円前後の価格を想定。
「SZシリーズ」の7型画面の右側に独立したハードボタンを配した200mmワイド版「AVN-SZ04iW」。7型の2モデルはいずれも12万円前後の価格を想定。

■誰でも使える高性能

ここ数年、イクリプスの主力カーナビの座はZシリーズが受け持ってきた。スマートフォンとの連係機能を利用して使いやすい音声認識を装備。キャラクターと対話しながら目的地を探すなど、カーナビの楽しい使い方を提供してきた。2014年秋モデルはこうした通信を使ってできることを追求。中でもさらに一歩先に進めたモデルとして新登場させたのが今回の目玉SZシリーズである。

SZシリーズの特徴は通信専用デバイスを標準装備することにある。カーナビで使用するデータ通信専用の通信ユニットを持つことになるので、ユーザーは思う存分サーバーから最新情報を受け取ることができる。通信カーナビといえば、携帯電話やスマートフォンを使って通信するというのはこれまでいくつもあった。しかしそのほとんどはかなり面倒な設定作業が必要。その点、専用の通信ユニットを持つSZシリーズはそうした設定が不要で、「誰もが簡単に最新データを使える」ことを掲げているとおり、買ってすぐに通信カーナビを利用することができる。スマートフォンを持っていない人でも通信カーナビが可能というわけだ。

こちらは通信ユニットを持たない「Zシリーズ」の9型画面「AVN-ZX04i」。想定価格は17万円前後。
こちらは通信ユニットを持たない「Zシリーズ」の9型画面「AVN-ZX04i」。想定価格は17万円前後。

■自動的に地図更新

では通信で何が取得できるのか。イクリプスが第一に掲げているのが最新の道路データだ。毎月1回、全国すべての道路が自動的に更新される。実はDVDよりあとに登場したカーナビ(HDDやSDカードなどを使うナビ)の地図更新はけっこう面倒なもの。最近こそまだ簡単になったが、それでもナビから記録媒体を外し自宅に持ち帰ってPCで更新、新データの入った記録媒体をナビにインストールという手順を踏まなければならない。こんな作業を嫌って更新しないユーザーも少なくない。SZシリーズなら何もしなくてもナビが自動的に地図更新を完了してくれるのだから、ナビに不慣れなユーザーでも安心だ。

「Zシリーズ」7型画面「AVN-Z04i」。
「Zシリーズ」7型画面「AVN-Z04i」。
「Zシリーズ」の200mmワイドモデル「AVN-Z04iW」。ワイドといっても画面サイズは2DIN型と同じ7型だ。7型の2モデルの想定価格はいずれも9万円前後。
「Zシリーズ」の200mmワイドモデル「AVN-Z04iW」。ワイドといっても画面サイズは2DIN型と同じ7型だ。7型の2モデルの想定価格はいずれも9万円前後。

■最新のデータから目的地を検索

もうひとつ、目的地を検索する際にも通信を使う。目的地を探す方法はいくつもあるが、あいまいなワードで探す「フリーワード検索」などから行きたい場所を探そうとすると、サーバー内にある最新の検索データベースの中から適合する場所を示してくれる。また、ルート探索時にあらかじめ設定しておけば目的地に近づいた時点(2kmまたは5分以内の範囲)で駐車場を自動で探し出す機能もある。満空情報に対応している駐車場があれば混雑度合いを知ることができる。VICSの渋滞情報も通信を利用することで確実に取得できる。

いいことずくめの通信だが、通信費がいくらかかるのか気になるところ。通信にかかる費用はユニット代含めて商品代に含まれているので一切かからない。ただし購入時点から2017年10月末までという制約があり、それ以降は地図更新費も含めて2年ごとに約3万円が必要になってくるので、この点だけは注意が必要だ。

■進化したCarafL

スマートフォンと連携させてドライバーをサポートしてくれるアプリ「CarafL」も進化した。これまでの「この近くにおいしいラーメン屋さん、ない?」といった問いかけをキャラクターに投げ、対話する形で希望に沿った店や施設などを絞り込んでいく検索機能のほかに、「全ルートを表示する」などの一般的なナビ操作やAV操作も音声でできるようになった。これらも「CDを再生して」「ラジオが聞きたい」といった自然な会話で操作できる。また自宅などでCarafLを使って目的地を探しておいてその結果をナビに送っておけば、翌日スムーズに出発という芸当もできるようになった。CarafLの新機能はZシリーズでも利用できる。

(文=尾澤英彦)

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