「水野和敏的視点」 vol.74 「マツダ・デミオXD」

2014.11.07 mobileCG

「水野和敏的視点」 vol.74 「マツダ・デミオXD」

R35型「日産GT-R」の生みの親、育ての親であるだけでなく、レース界での活躍やセダンの進化への貢献など、自動車の世界で数々の成果を上げてきた水野和敏氏が本音でクルマを語り尽くす『mobileCG』の特集「水野和敏的視点」。前回までのスポーティーカーとは打って変わって、今回から4台連続で人気のコンパクトカーを取り上げる予定だ。そのトップバッターは新型「マツダ・デミオ」。ミスターGT-Rが“小さな大物”をじっくりテストする。


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マツダ・デミオXD
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4060×1695×1500mm/ホイールベース:2570mm/車重:1130kg/駆動方式:FF/エンジン:1.5リッター直4 DOHC 16バルブ ターボ/トランスミッション:6AT/最高出力:105ps/4000rpm/最大トルク:25.5kgm/1500-2500rpm/タイヤ:(前)185/65R15(後)185/65R15/車両本体価格:178万2000円
マツダ・デミオXD
    ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4060×1695×1500mm/ホイールベース:2570mm/車重:1130kg/駆動方式:FF/エンジン:1.5リッター直4 DOHC 16バルブ ターボ/トランスミッション:6AT/最高出力:105ps/4000rpm/最大トルク:25.5kgm/1500-2500rpm/タイヤ:(前)185/65R15(後)185/65R15/車両本体価格:178万2000円

■骨格がしっかりしている

前回まではスポーティーなモデルをテストしてきましたが、今回からは一転してコンパクトハッチバックに試乗します。今回のテーマは新型「マツダ・デミオ」。マツダが“クラス概念を打ち破るコンパクト”を目指して開発した、同社渾身(こんしん)のハッチバックモデルです。

マツダの発表によれば、予約販売開始から約1カ月半(2014年9月11日から10月26日まで)で累計受注台数が1万9000台あまりに達したとのこと。同社が掲げる月間販売目標は5000台ですから、好調なスタートを切ったといえそうです。

エンジンは1.3リッターのガソリン(92ps、12.3kgm)と、1.5リッターのディーゼルターボ(105ps、25.5kgm<6AT>/22.4kgm<6MT>)の2種類が搭載されますが、今回はより注目度が高いディーゼルの6AT仕様をテストしました。グレードはベーシックな「XD」。車両価格は178万2000円です。

ちなみに、上記の約1万9000台の内訳は、ガソリン車が37%でディーゼル車が63%とのこと。初動ではディーゼル車に人気が集まっていますが、欧州における販売比率に近いことに驚きました。特にディーゼルの排出ガス規制以降、日本ではディーゼル車が敬遠されてきましたが、日本にもそのマーケットが出来つつあることはとても良いことだと思います。

私も欧州、特にドイツに滞在する時は、ディーゼル車を愛用しています。エンジン回転の低さからくるアウトバーンでの静かさや、特に超高速域での燃費の良さ、トルクの太さからくる山道での1段高いギアポジションでの走りなど、ディーゼル車の優位性を挙げたらキリがありません。願わくば、日本にもドイツなどのように、「プレミアム軽油」と「レギュラー軽油」の2種類がスタンドで用意されているといいのですが……。プレミアム軽油を給油したターボ付きディーゼルエンジンは、素晴らしいの一言に尽きます。ドイツにいるとき、いつも「日本にも素晴らしいターボ付きディーゼルとプレミアム軽油があるといいのにな!」と思っていました。

さて、早速実車を見ていきましょう。「スバル・レヴォーグ」(第59回)をテストしたときにも触れましたが、車のボディーの作り込みを素早く簡単にチェックする方法があります。それは、運転席側なら右手で前ドア、左手で後ろドア(助手席側なら反対です)を持って、交互にバンッバンッと連続的に開け閉めしてみるのです。

この方法をデミオで試してみて、驚きました。このボディーの作りは、とてもしっかりしています。4枚のドアのどこを開閉しても、その感覚はまったく変わりません。マツダの車は、最近、ドンドン良くなっています。(つづく)

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(語り=水野和敏/まとめ=青木禎之<Office Henschel>/写真=小林俊樹)

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