「水野和敏的視点」 vol.79 「BMW M3セダン」(前編)

2014.12.12 mobileCG

「水野和敏的視点」 vol.79 「BMW M3セダン」(前編)

R35型「日産GT-R」の生みの親、育ての親であるだけでなく、レース界での活躍やセダンの進化への貢献など、自動車の世界で数々の成果を上げてきた水野和敏氏が本音でクルマを語り尽くす『mobileCG』の特集「水野和敏的視点」。今回の主役は「M3セダン」。サーキットが本籍のスポーツセダンの実力を、ミスターGT-Rが分析する。




BMW M3セダン
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4685×1875×1430mm/ホイールベース:2810mm/車重:1640kg/駆動方式:FR/エンジン:3リッター直6 DOHC 24バルブ ツインターボ/トランスミッション:7AT/最高出力:431ps/7300rpm/最大トルク:56.1kgm/1850-5500rpm/タイヤ:(前)255/35R19 (後)275/35R19/車両本体価格:1104万円

■誰が「M3=ストレート6」と決めたのか?

前回まで「マツダ・デミオ」から「プジョー208」まで、Bセグメントのハッチバックを4台連続でテストしました。今回は打って変わって究極のスポーツセダンといえる「BMW M3セダン」を取り上げます。

いまさら言うまでもありませんが、M3はもともとツーリングカーレースを制するために生まれたクルマです。1986年に登場した初代M3(E30)は2.3リッター4気筒を搭載していましたが、2代目(E36)では3リッターおよび3.2リッターのストレート6を載せるに至りました。そして4代目となる先代型(E90)ではさらに大きな4リッターのV8を採用して話題になりました。

最新のM3は、ストレート6に回帰しました。3リッターエンジンはツインターボを得て、先代の8気筒を上まわる431psと56.1kgmを発生します。初代M3は195psでしたから、それを思えばずいぶんとパワフルなモンスターに育ったものです。

私は新型M3が再びストレート6を使うことについて、本音を言わせていただくなら、エンジニアとしては少々ドライな感想を持っています。今回の回帰は、「Mパワーは、やはり直6でないと……」というマーケットの反応を踏まえたものと思われます。

意地の悪い言い方をするなら、「ポルシェ911」がリアエンジンでないといけない、というのと同じではないでしょうか。エンジニアリングの本質で合理的に考えれば、ミドシップの「ケイマン」の方がスポーツカーとしては「正しい」のですが、911はエンジンをリアに積むしかない。それが、お客さまが決め込んだイメージだからです。(つづく)
 

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(語り=水野和敏/まとめ=青木禎之<Office Henschel>/写真=小林俊樹)

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