「水野和敏的視点」 vol.82 華創日本発足説明会(後編)

2015.01.09 mobileCG

「水野和敏的視点」 vol.82 華創日本発足説明会(後編)

台湾で自動車の開発・製造・販売などを行う裕隆(ユーロン)グループ。その開発部門に当たる華創車電(ハイテック)は2014年12月12日、東京都内で日本支社の華創日本(ハイテックジャパン)の発足説明会を開催した。そこには「代表取締役兼最高執行責任者(COO)」という肩書を携えた水野和敏氏の姿が……。
水野和敏氏が本音でクルマを語り尽くす『mobileCG』の特集「水野和敏的視点」。後半は“ミスターGT-R”が「クロスオーバー=スマートフォン」論を展開し、市場には未曾有の大変革が起こりつつあると指摘。「アジア開発圏」形成の必要性を説く。

後編では、華創日本(神奈川県厚木市)の様子を中心に紹介したい。ここは同社の最上階にある水野氏のデスク。日本と台湾を頻繁に行き来しており、「座っている暇がない」そうだ。
リフトが備わる作業ベイ。この「メルセデス・ベンツGLAクラス」はクロスオーバー車の研究用?

■クロスオーバーはスマホだ

「今、自動車のマーケットではいったい何が起こっているのでしょうか。いきなりではありますが、スマートフォンを思い浮かべてください。スマホっていったい何でしょうか?

かつてはパソコンがあって、カメラがあって、携帯電話が(それぞれ別のものとして)ありました。それらをマルチ機能化してまとめたものがスマートフォンです。では、スマホになったからって、『カメラの性能が悪くていい』とか『電話の性能が悪くていい』とか『パソコンとしての計算機能や通信機能が悪くていい』なんて言う人がいるでしょうか? マルチになればなるほど、人は絶対的な性能を求めるようになるのです。

実はクルマにも、まったく同じことが起こっています。それがクロスオーバーカーです。

従来、クルマというものには、セダンがあって、ハッチバックがあって、SUVがあって、スポーツカーがありました。もちろん、これらは依然としてカテゴリーとして残っています。それは引き続きガラケーがあり、ラップトップがあるのと同じです。でも、ここにひとつの、クロスオーバーという新たなジャンルができてきたわけです」(つづく)

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(語り=水野和敏/まとめ=青木禎之<Office Henschel>/写真=小林俊樹)

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