第8回:日本人の美意識に合う高性能
インポーターに聞きました~アルピナ編~

2015.02.27 特集

今年で創業50周年。熱心なファンのため、半世紀にわたって手作りのクルマを届けてきたアルピナ。この小さなブランドが、遠く離れた日本で支持され続ける理由とは何か。気になるニューモデルの情報と併せてリポートする。

高出力のクリーンディーゼルターボエンジンを搭載した「アルピナD3ビターボ リムジン」。0-100km/h加速4.6秒、最高速278km/hという動力性能と、JC08モード燃費は17.0km/リッターという環境性能を両立している。
「D3ビターボ リムジン」のインテリア。アルピナのトレードマークとなっている、エルム(ニレ)のウッドトリムが目を引く。
最高出力350ps、最大トルク71.4kgmを発生する「D3ビターボ リムジン」のエンジン。
20本のスポークを備えたフィンホイール。シルバーの控えめなデコレーションラインや、キャブレターとカムシャフトをモチーフにしたエンブレムと並ぶ、アルピナ車の特徴となっている。
2010年には150台限定で先代「D3ビターボ」を発売するなど、アルピナは日本市場にも積極的にディーゼルモデルを導入してきた。現在は「D3」「D4」「XD3」「D5」の4モデルをラインナップしている。
今回、アルピナについてお話をうかがったニコル・マーケティングの鈴木謙一さん。ホワイトボードには「アルピナを一言で表す言葉」として、「EXCELLENCE」の文字をいただきました。

魅力は優れた動力性能と、控えめなアピアランス

――そもそもアルピナとは、どのようなメーカーなのでしょうか?

限られたお客さまのためのエクスクルーシブなクルマを作り続ける、ドイツで最も小さな自動車メーカーです。生産台数は年間1500台ですので、ひょっとしたら「世界で最も」かもしれません。

プロダクトはBMW車をベースとしており、メーカー名は「アルピナ」ですがブランドは「BMWアルピナ」となります。創業は1965年1月1日ですので、おかげさまで、今年で50周年を迎えました。これほどに小さな規模でありながら、半世紀にわたってブランドを存続してこられたことにも、プロダクトの素晴らしさが表れていると考えております。

――プロダクトの特徴は、どのようなところにあるのでしょうか?

生産台数からもわかる通り、アルピナのプロダクトはいずれも職人の「手作り」で、駆動系から内外装にいたるまで独自の仕上げを施したものです。

特にエンジンと足まわりについては高次元の性能を誇り、普段はサルーンのように快適でありながら、その気になれば即座にスーパースポーツカーの領域の走りができるパフォーマンスを有しています。またそうした二面性を、日常使いに一切支障をきたさないパッケージングの中で実現しており、ある意味ではスポーツカーとサルーン、そしてファミリーカーの3役を、1台でこなせる多機能性を有しているといえるでしょう。

――アルピナにとって、日本はどういった市場なのでしょう?

まず、昨年の日本における登録台数は425台と、過去最多を記録いたしました。またこの数字からは、アルピナの世界販売に占める日本の比重が非常に大きいことも理解していただけると思います。

アルピナの製品は極めて高いパフォーマンスを有していますが、そのデザインは控えめで、詳しい方ならホイールやエンブレム、グリルなどを見てそれと気づくという程度に抑えられています。この「知っている人でないと気づかない、乗っている人でないと分からない」というアンダーステートメントな存在感が、つつましさを貴ぶ日本人の美意識に合うのではないでしょうか。

またアルピナは、早くからディーゼルモデルを積極的にラインナップするなど、パフォーマンスと効率性、環境性能の両立を大切にしてきました。こうした社会的な意識の高さも、皆さまに支持される理由として挙げられるかもしれません。

――現在、販売をけん引しているモデル、また今年導入を予定しているモデルにはどのようなものがありますか?

現在、販売をけん引しているモデルは、「アルピナ・スーパー・スポーツ・ディーゼル」と呼ばれるディーゼルエンジン搭載モデルの「D3ビターボ」「D4ビターボ クーペ」です。また今年は、同じくディーゼルエンジンを搭載した「XD3」を1月に導入しました。9月には最高巡航速度318km/hを誇るスポーツクーペ「B6グランクーペ」も導入する予定です。

――全国の『webCG』読者に一言お願いします!

創業から50年を迎えた今年、アルピナのラインナップを見ると、ディーゼルモデルがかつてないほどに充実しています。社会的責任を自覚し、高いバランス感覚を備えた大人の方にこそ、ぜひ一度アルピナをお試しいただきたいと考えております。

(インタビューとまとめ=webCG 堀田剛資/写真=峰 昌宏、田村 弥)

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