英アストン、日本市場における体制強化を表明

2015.02.27 自動車ニュース
アストンマーティンのアンディ・パーマーCEO(奥)と、アジア・パシフィックの地域ディレクターを務めるパトリック・ニルソン氏(手前)。
アストンマーティンのアンディ・パーマーCEO(奥)と、アジア・パシフィックの地域ディレクターを務めるパトリック・ニルソン氏(手前)。

英アストンマーティン、日本市場における体制強化を表明

英アストンマーティンラゴンダリミテッドは2015年2月26日、都内で記者会見を開き、アンディ・パーマーCEO自らが登壇してアストンマーティン日本法人「アストンマーティンジャパンリミテッド」の設立について説明した。

アンディ・パーマー氏は日本市場での展望に加え、すべてのスポーツカーモデルの刷新など、モデルラインナップの将来的な計画についても語った。
アンディ・パーマー氏は日本市場での展望に加え、すべてのスポーツカーモデルの刷新など、モデルラインナップの将来的な計画についても語った。
「ヴァンテージGT3スペシャルエディション」
「ヴァンテージGT3スペシャルエディション」
「ヴァルカン」
「ヴァルカン」
英国政府のキャンペーン「Innovation is GREAT~英国と創る未来~」のために製作された「ラピードS」。
英国政府のキャンペーン「Innovation is GREAT~英国と創る未来~」のために製作された「ラピードS」。

英アストン、日本市場における体制強化を表明の画像

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■日本的な価値観を販売に採り入れたい

アストンマーティンはこれまで日本法人を持たず、日本市場は同社のアジア・パシフィック部門の管轄下に置かれてきたが、日産自動車で副社長を務めていたパーマー氏のCEO就任にともなって日本市場重視の方針が打ち出され、2015年1月5日に日本法人が設立されることとなった。

パーマーCEOは日産在籍中、13年間にわたって日本に滞在し、日本人の女性を妻に持つほどの親日家。今回の記者会見でも「日本にいた経験から、何よりもお客さま第一の考えが重要であることを理解するようになりました。“おもてなし”は、私が新しい組織に採り入れたアストンマーティンのコンセプトのひとつです」と語り、市場としての日本に注力するだけでなく、日本的な価値観をアストンマーティンの経営に採り入れると述べた。

また日本市場に向けては、よりこの国の特性を重視した製品を投入すると語り、具体的にはナビゲーションシステムやETCをより使いやすい形に改良することを約束した。

また、この記者会見では2台のニューモデルについて説明が行われた。その一台である「ヴァンテージGT3スペシャルエディション」は、「V8ヴァンテージ」のレース専用車をイメージして製作されたロードカーの限定モデルで、最高出力600psの6リッターV12エンジンを搭載。さらに通常バージョンの「V12ヴァンテージS」に対して100kgの軽量化やサスペンションの強化を図っている。また、インテリアやエクステリアにはカーボンファイバーを多用。デザインの上でも標準車との差別化を図っている。全世界で100台だけが限定販売される。ただし、すでに全数が予約済みだという。

もう一台の「ヴァルカン」はサーキット走行専用のモデルで、車両をただ販売するだけでなく、ユーザーにドライバートレーニングやテクニカルサポート、サーキットプログラムなどのサービスも提供することを特徴としている。フェラーリが「FXX」や「FXX K」で、マクラーレンが「R1 GTR」で実施しているサービスに似たプログラムといえるだろう。

最高出力800psの7リッターV12エンジンを搭載したヴァルカンは、世界で限定24台が販売される予定。ジュネーブショー(開催期間:2015年3月3日~15日)での正式発表が予定されており、今回は車両デザインと概要が公表されるのみとなった。

また、日英のパートナーシップ促進をプロモーションするために英国政府が行っているキャンペーン「Innovation is GREAT~英国と創る未来~」の一環として製作された、特別な「ラピードS」も公開された。同車はアストンマーティンのビスポークプログラム“Q”で製作されたもので、シートは特別なステッチが施されたロイヤルブルーのレザーで覆われているほか、ノーズにあしらわれたアストンマーティンのロゴは、ユニオンジャックと同じ赤、青、白で彩られている。このラピードSは2015年2月27日から3月4日まで、代官山 蔦屋書店で展示される。

(文=大谷達也/写真=webCG)

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