「水野和敏的視点」 vol.94 フェラーリ458スペチアーレ(後編)

2015.04.03 mobileCG

「水野和敏的視点」 vol.94 フェラーリ458スペチアーレ(後編)

R35型「日産GT-R」の生みの親、育ての親であるだけでなく、レース界での活躍やセダンの進化への貢献など、自動車の世界で数々の成果を上げてきた水野和敏氏。そんな氏が歯に衣を着せず、本音でクルマを語り尽くすのが『mobileCG』の特集「水野和敏的視点」。今回も引き続き、「フェラーリ458」シリーズの究極形「458スペチアーレ」に試乗する。

 
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フェラーリ458スペチアーレ
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4571×1951×1203mm/ホイールベース:2650mm/車重:1290kg/駆動方式:MR/エンジン:4.5リッターV8 DOHC 32バルブ/トランスミッション:7段AT/最高出力:605ps/9000rpm/最大トルク:55.1kgm/6000rpm/タイヤ:(前)245/35ZR20 (後)305/30ZR20/価格:3390万円
フェラーリ458スペチアーレ
	ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4571×1951×1203mm/ホイールベース:2650mm/車重:1290kg/駆動方式:MR/エンジン:4.5リッターV8 DOHC 32バルブ/トランスミッション:7段AT/最高出力:605ps/9000rpm/最大トルク:55.1kgm/6000rpm/タイヤ:(前)245/35ZR20 (後)305/30ZR20/価格:3390万円 拡大

■このエンジンは素晴らしい!

前回に続き、フェラーリ458スペチアーレをテストします。ノーマル458の4.5リッターV8を徹底的にチューンし、最高出力を570psから605psに引き上げた、その名の通りスペシャルな458です

スペチアーレをドライブすると、すぐに「あ、これはいいな!」と思いました。新しい世代の“燃やし方”だと感じたのです。リッター当たり134psを絞り出すスペチアーレの8気筒は、圧縮比を12.5から14.1に上げています。パワーはもちろん、燃費も意識したのでしょう。キレイに燃えて、レスポンスもいい。

ひと昔前のフェラーリのエンジンは、燃料をたくさん吹いて、ちょっと“湿って”いて、反応もダランとしているけれど、「大排気量の音」でドライバーを楽しませているところがありました。

ところが、458スペチアーレは違いますね。リーンでキレイに燃えて、“乾いて”います。薄い混合気を高い比率で圧縮して、点火時期も早めに設定している。だから、レスポンスがすごくよくなっています。高回転域の伸びがいい。これはクレバーな進化ですね。燃費のいいF1エンジンの技術が生かされている、そう言っていいんじゃないでしょうか。(つづく)

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(語り=水野和敏/まとめ=青木禎之<Office Henschel>/写真=小林俊樹)

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