トヨタ・オーリス仕様変更 新エンジン搭載車も

2015.04.06 自動車ニュース
「トヨタ・オーリス120T」

「トヨタ・オーリス」マイナーチェンジ 1.2リッターターボ車も新登場

トヨタ自動車は、5ドアハッチバック「オーリス」にマイナーチェンジを施し、2015年4月6日に発売した。

「オーリス120T」のリアビュー。

「オーリス120T」に搭載される新開発の1.2リッター直4ターボエンジン。

「オーリス120T」のインテリア。
1.8リッターのスポーティーグレード「RS」のインテリア。
「Toyota Safety C」のレーザーレーダーとカメラ。フロントウィンドウ内側上部に設置される。

■“最上級”の最小エンジンを投入

2012年8月に誕生した2代目オーリスにとっては、実質的に今回が初のマイナーチェンジ。日欧戦略車と位置づけられているオーリスは、瞬時に伝わる個性と走行性能を表現した“直感性能”を重視しており、今回のマイナーチェンジは、こうした価値を向上するものだという。

中でも目玉となるのは、新開発の1.2リッター直4直噴ターボエンジン「8NR-FTS」を新たに搭載した点だろう。従来のオーリスには1.8リッター(FF車のみ)と1.5リッター(FF車および4WD車)という2種類の直4自然吸気エンジンがラインナップされていたが、今回、1.2リッター直噴ターボエンジンを積む「120T」というグレードが新設定された(FF車のみ)。過給器付きとはいえ、この最小排気量エンジンを積む120Tを新たな最上級グレードとした点も興味深い(1.8リッターモデルと1.5リッターモデルも継続販売される)。

8NR-FTSユニットの最高出力は116ps/5200-5600rpmで、最大トルクは18.9kgm/1500-4000rpm。マイナーチェンジ後も販売されるスポーティーグレード「RS」の1.8リッターエンジンは最高出力144ps/6200rpm、最大トルク18.4kgm/3800rpmであり、決して新エンジンが絶対的優位に立っているわけではない。ただし、トヨタがこの新エンジンを「1.8リッター級の走りと1.5リッター級の低燃費を実現した」と説明する通り、常用域で1.8リッターエンジンを超えるトルクが得られ、経済性・環境性能でも1.8リッターをしのぐことから、こちらを最上級グレードとしたようだ。ちなみに120TのJC08モード燃費は19.4km/リッター。同14.4km/リッターのRSはおろか、最高で18.2km/リッターを記録する1.5リッターをも上回る、オーリスの中では最も燃費のいいモデルとなっている。

新エンジンには、これまでハイブリッドモデルで培ってきたアトキンソンサイクルを採用したほか、急速燃焼を実現するために高タンブルポート、タンブル維持燃焼室、マルチ燃料噴射などの技術を投入。さらにノッキング対策として、ヘッド一体型の水冷エキゾーストマニホールドや高効率水冷インタークーラーを搭載している。
120Tに組み合わされるトランスミッションはCVTに限られるが、これにはターボエンジンの特性を引き出す新制御が採用されており、アクセル操作に対する瞬時のレスポンスや滑らかで爽快な走りを実現したという。
これまでは、1.8リッターモデルでも中低速トルクが不足気味な印象だった。今回の1.2リッター直噴ターボでこの点がどれだけ解消されたのか、注目されるところだ。

今回のマイナーチェンジでは安全性能も強化されており、2015年3月30日に発売された「カローラアクシオ/カローラフィールダー」のマイナーチェンジモデルに続いて、安全装備のパッケージ「Toyota Safety C」が搭載される。これは(1)衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ、(2)レーンデパーチャーアラート、(2)オートマチックハイビームからなるもので、1.2リッターモデルと1.8リッターモデルには標準装備、1.5リッターモデルにはオプション設定される。

デザイン面では、アッパーグリルにメッキモールを追加したほか、下方のグリルをバンパーコーナー部まで広げるなどして存在感を強調。全長を55mm延長して、伸びやかなプロポーションを実現した。インテリアも、センタークラスター部にピアノブラックとサテンクロムメッキの加飾を施したほか、グレード別のドレスアップを行い、上質かつ先進的なイメージを演出したという。

価格は排気量別に、以下の通り。
・1.2リッターモデル:259万37円
・1.5リッターモデル:178万9855円~227万9782円
・1.8リッターモデル:237万6000円~246万437円

(文=大谷達也<Little Wing>)

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