「水野和敏的視点」 vol.95 台湾取材/「ラクスジェンU6ターボ エコハイパー」発表会(前編)

2015.04.10 mobileCG

「水野和敏的視点」 vol.95 台湾取材/「ラクスジェンU6ターボ エコハイパー」発表会(前編)

台湾で自動車の開発・製造・販売などを行う裕隆(ユーロン)グループ。その自社ブランドであるラクスジェンは2014年4月8日、台湾の新北市で中型クロスオーバーSUV「U6ターボ エコハイパー」の発表会を行った。このクルマこそ、水野和敏氏が率いる「チーム」が開発した最初のクルマである。
R35型「日産GT-R」の生みの親である水野和敏氏が、本音でクルマを語り尽くす『mobileCG』の特集「水野和敏的視点」。今回から数回にわたり、「華創車電 副社長」および「華創日本 代表取締役兼COO」としての水野氏を台湾で追いかける。

発表会が行われた新北市新店にあるハイテックの本社ビル。ラクスジェンモーターの本社もこのビルに入っている。
発表会が行われた新北市新店にあるハイテックの本社ビル。ラクスジェンモーターの本社もこのビルに入っている。

「水野和敏的視点」 vol.95 台湾取材/「ラクスジェンU6ターボ エコハイパー」発表会(前編)の画像
水野氏が登壇すると、一気にストロボがまたたく。「ラクスジェンU6ターボ エコハイパー」の実車も登場。
水野氏が登壇すると、一気にストロボがまたたく。「ラクスジェンU6ターボ エコハイパー」の実車も登場。

■もはやフルモデルチェンジに匹敵

「大家好」(皆さん、こんにちは!)と現地の言葉であいさつすると、会場に詰めかけたプレス関係者からウワッと歓声と拍手が上がった。台湾での水野和敏氏のスピーチは、日本で新型車を発表する時と何ら変わらないくらい、いや、それ以上にフレンドリーで和やかな雰囲気の中で始まった。

水野氏自ら開発を率いた最初のモデル、ラクスジェンU6ターボ エコハイパーは、「ラクスジェンU6ターボ」(2013年11月発表)のマイナーチェンジモデルである。しかし、改良の内容はいわゆるマイナーチェンジの範囲を超えており、エンジンのロングストローク化と燃費の大幅な改善、最高出力と最大トルクの増強、サスペンションセッティングの完全な見直しと多岐に及んでおり、もはやフルモデルチェンジに近い内容だ。

全長4625×全幅1825×全高1645mmというボディーサイズや、73万9000~95万9000台湾ドル(約288万~約374万円に相当)という車両価格から判断すると、台湾市場では「トヨタRAV4」や「ホンダCR-V」などがライバルとなる。しかし「イーグルビュー」と呼ばれるアラウンドビューモニターや、ウインカー点灯時にドアミラー内蔵のカメラで車体側方の死角をモニターに映し出す「サイドビュー」など、さまざまな先進装備が標準で備わっているところがライバルに対する優位点とうたわれている。30歳から35歳ぐらいまでの核家族がターゲットという。

約30分間におよんだ水野氏のスピーチは、ホワイトボードを使って絵やグラフを交えながら進めていく、いつものスタイルがとられた。いきなりジョークを飛ばして笑いを誘ったかと思うと、次の瞬間、社会や時代に対する憤りをあらわにし、真剣なまなざしになる。聞く者の気持ちを、まるでワインディングロードを行くスポーツカーのように揺さぶってはグイグイと引っ張っていく「水野劇場」は、ここ台湾で、一段とさえわたっているように見えた。今回は前半の約15分間をお届けしたい。(つづく)

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(語り=水野和敏/まとめと写真=webCG 竹下元太郎)

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