クラリオンが7.7型ワイド画面カーナビを発表

2015.04.27 自動車ニュース
トップモデルの「MAX775W」。
カーナビ装着用200mmワイドパネルに適合させたクラリオンの7.7型カーナビ。よくある「ワイドモデル」と違って横幅をたっぷりとった画面サイズが特徴。これまで見えなかったエリアまで確認できる。広々感を強調するため画面上のアイコンを隠す工夫もされている。
トップモデルの「MAX775W」。
    カーナビ装着用200mmワイドパネルに適合させたクラリオンの7.7型カーナビ。よくある「ワイドモデル」と違って横幅をたっぷりとった画面サイズが特徴。これまで見えなかったエリアまで確認できる。広々感を強調するため画面上のアイコンを隠す工夫もされている。

クラリオン、「VICS WIDE」に対応した7.7型ワイド画面カーナビを発表

クラリオンは2015年4月23日、音声操作「インテリジェントボイス」の機能を高めるとともに、同日サービスが開始された「VICS WIDE」に対応した、カーナビーション5機種を発表した。

モデルごとの特徴は、業界初の7.7型UWVGAのワイド画面を備えた「MAX775W」と「MAX675W」、2DIN版のトップモデルの「NX715」、NX715から機能を落として求めやすい価格を実現した「NX615」と「NX615W」(ワイドボディー版)というもので、発売は上位2機種が6月上旬、下位3機種が6月下旬以降を予定している。

こちらはWiFiを持たない「MAX675W」。スマホとはケーブルでつなぐ。1024×480ピクセルのUWVGA画面は2画面にしたときでもメインの地図は十分な大きさを維持する。
こちらはWiFiを持たない「MAX675W」。スマホとはケーブルでつなぐ。1024×480ピクセルのUWVGA画面は2画面にしたときでもメインの地図は十分な大きさを維持する。
2DINサイズしか付かないが機能や性能はトップレベルのものがほしいという人向けのモデルが「NX715」。インテリジェントボイスが最大3年間無料、地図差分更新も使用開始時から3年間無料となる。
2DINサイズしか付かないが機能や性能はトップレベルのものがほしいという人向けのモデルが「NX715」。インテリジェントボイスが最大3年間無料、地図差分更新も使用開始時から3年間無料となる。

■「200mmワイド」をフル活用

5つのモデルの中でも目玉となるのがMAX775WとMAX675Wだ。7.7型UWVGAのワイド画面はカーナビとしてはこれまでなかったサイズで、従来の7V型を横方向に約20mm広げたものと思えばよい。もちろんナビ本体のサイズも横に延びるわけだが、最近の日本車に多く採用されつつある横幅200mmサイズの装着スペースにピタリと収まる。「200mmワイド対応カーナビ」はすでにいくつもあるが、どれも大型のハードキーあるいは回転式ボリュームを画面横に配したもので、画面そのものは7V型と通常の2DIN型とまったく変わらなかった。
MAX775WとMAX675Wでは200mmという横幅スペースのほとんどをナビ画面で占めている。8V型以上のいわゆる「大画面ナビ」では、上にも横にも拡大した画面サイズに合った周辺パネルを別途購入しなければならなかったが、クルマが200mmパネルであれば余分な出費なしにそのまま取り付けられるのも7.7型ナビの見逃せない利点だ。

地図スケールは7V型と変わらないので、表示スペースが広がったぶん広範囲に表示できる。さらには、ルート案内時に交差点拡大図が出て2画面になったとき、左側の基本地図がそれなりの大きさを保(たも)てることや、地デジやDVDで映画などを見る際に本来のサイズで鑑賞できることもメリットだ。
これは面の比率が7型の16:9に対して7.7型では20:9のシネマワイドとなるためだ。表示面積が増えたということはハードウエアの性能も上げなければならず、描画LSIは5倍の性能を持つものに上げられたという。これによりワイドな3Dスクロールも可能となった。

インテリジェントボイスも地図更新も必要に応じて料金を払えばよいという人向けの2DINモデル「NX615」。
インテリジェントボイスも地図更新も必要に応じて料金を払えばよいという人向けの2DINモデル「NX615」。
その200mmワイドパネル対応型が「NX615W」。画面の左右に操作系を配したワイドモデルはほかにはない。
その200mmワイドパネル対応型が「NX615W」。画面の左右に操作系を配したワイドモデルはほかにはない。

■進化したインテリジェントボイス

表示以外では、クラリオンが以前から進める「Smart Access」の進化が大きい。これはスマートフォンを介してさまざまなドライブ情報を通信で得るクラウド型テレマティクスサービスで、その核となる「インテリジェントボイス」はこれまで目的地検索、電話発信、SMSのショートメッセージ、スマホ収録の音楽再生を音声で操作するというものだったが、今回メールにまで対応するようになった。Googleへのログインが必要なためGmailのみの対応だが、受信すると着信案内と文面の表示や読み上げのほかに、アンドロイド端末だとメールの送信も音声でできるようになった。これら進化したインテリジェントボイスは5機種すべてで利用が可能。通常フルに利用するには月額360円の費用が発生するが、MAX775WとNX715では最大3年間無料となる。

MAX775WとMAX675Wとの違いはこの利用料金が有料か無料かというほかに、地図差分更新がMAX775Wでは利用開始から3年間無料なのに対し、MAX675Wでは1年間になるのと、ハード面でもWiFi内蔵か否か、DSRCに対応か非対応かという違いもある。

価格はオープンだが、メーカー想定価格としてMAX775Wが13万円前後、MAX675Wが11万円前後としている。

■高精度の渋滞情報や災害情報も提供する「VICS WIDE」

渋滞や交通規制などの情報を提供してきたVICSが、2015年4年23日に始めた新しい情報サービスがVICS WIDE。その内容は一般道に重きを置いたもので、見た目の渋滞表示だけでなく、交差点間など一定区間の通過に要する時間(リンク旅行時間という)情報も提供される。加えて、タクシーから発せられるプローブ情報も提供される。両者によるきめ細かい道路情報を活用することによって、より精度の高い渋滞回避ルートガイドが可能になる。

このほかに、津波、火山噴火など「特別警報」(緊急情報はこれまで移動体では地デジの緊急警報放送「EWS」を利用するしかなかった)や、豪雨、冠水などの気象・災害情報も提供される。これらの情報量はすべてFM多重放送で送られるが、情報量は従来の約2倍にもなり、これまでのFM多重チューナーでは受信できないため、VICS WIDEの情報を受信するにはそれに対応した車載機が必要となる。クラリオンの2015年モデルは最初のVICS WIDE対応モデルというわけだ。

(文=尾澤英彦)

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。